ご自宅で行える再生医療をご紹介します
2021年11月17日(水)
こんにちは。お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
この度、Youtubeとブログで改めて、再生医療について詳しく解説していくこととしました。
当企画では、皆様のご質問にお答えすることで、再生医療の適切な情報をお届けしたいと思っております。
今回は「ご自宅で行える再生医療」についてお伝えしたいと思います。
関節の修復力を高めるぶらぶら体操
関節は動かすだけで修復力が上がることがわかっています。関節をしっかり動かしてあげるだけで代謝が変わったり、細胞が育つことで軟骨が治るなどの効用があります。その考え方をベースにして、ぶらぶら体操という考え方が提唱されています。
ぶらぶら体操は、体重の乗ってない状態で関節を動かしてあげることで関節の修復力を上げる体操です。この体操を実施することで、痛みを減らしたり関節を動きやすくすることが期待されます。
当クリニックでもぶらぶら体操を推奨しています。当クリニックで幹細胞治療を受けて頂く患者様には、治療の前後に関わらずぶらぶら体操をできるだけ実施してくださいとお願いしています。
ぶらぶら体操の効用
幹細胞治療の前にぶらぶら体操を行うと関節自体が柔らかくなります。また、関節の表面に摩擦を加えることで治りやすい下地を作ることになります。そこに培養した細胞を戻して、しっかり動かしてあげることで更に関節の修復を促すことができます。
関節の中を修理する場合、関節の隙間をきちんと作ることが大事になります。しかし、関節が変形してしまっている患者様は関節が硬くなっていることが多く、更に関節の中が詰まったような状態になることが多いです。関節が詰まった状態になっていると、細胞が一生懸命組織や軟骨を作ろうとしても、元々のスペースがないため軟骨を全然作れないということがあります。
・幹細胞治療の前に関節の隙間を作ることが大切
・ぶらぶら体操を行うと関節が柔らかくなり、関節の隙間が生まれる
・関節の隙間を作ることで細胞が組織や軟骨を作る下地になる
”組織”
生物体を構成する単位の一で、同一の形態・機能をもつ細胞の集まり。さらに集まって器官を構成する。動物では上皮組織・結合組織・筋肉組織・神経組織、植物では分裂組織・永久組織などに分けられる。
Weblio辞書より
今回のまとめ
幹細胞治療では、関節内にしっかり隙間を作っておき、その隙間に細胞を入れることで修復を促すことが重要です。これに効果的なのがぶらぶら体操で、ご自宅で可能な再生医療です。
ぶらぶら体操を行ってから細胞治療を受けていただくことで、幹細胞の力を最大限引き出すことができますので、当クリニックでは特にオススメしています。
今日の内容は以下の動画でも見ることが可能です。何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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