股関節の細胞治療後に有効なリハビリ【お茶セル体操第2】
2022年02月12日(土)
こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
今回は、お茶セル体操第2を紹介していきます。
元々、膝関節に対するリハビリの一環として、自宅でできるセルフストレッチと筋トレをまとめた体操として、お茶セル体操というのがありました。
しかし、股関節の細胞治療を受けられた方からも「股関節に対する体操を教えて欲しいです。」とお声を頂きました。
その声に応えるべく、お茶セル体操第2は、股関節の細胞治療を受けられた方のリハビリの体操となっています。
どれも椅子に座ったまま簡単にできる体操となっていますので、体を動かすのが苦手な方でもできる内容となっています。
体操としては3種類ありますのでご覧ください。
ジグリング
方法
1、膝を90度に曲げて足の裏が床に着く様にします
2、その姿勢で踵を左右交互に上げ下げをしていきます
股関節に細かい振動を与えて摩擦を加える事で、関節の修復を促す効果があります。
膝関節ではなく、振動が股関節まで来る様に踵の上げ下げを行う事がポイントです。
股関節に痛みがある方は「ずっと座っていて立ち上がる時が痛い」という声を聞きます。
その時も、ジグリングの動きを行なってから立ち上がるとスムーズに立ち上がる事ができます。
パタパタ体操
方法
1、先ほど同様に椅子に座ってもらいます
2、足裏は床につけたまま膝を左右に離して閉じる動きを繰り返します
ジグリングの一種になるのですが、先ほどとは、股関節の動く向きが変わる体操になります。
膝関節ではなく股関節を、左右に動かすイメージで行ってください。
骨盤が丸まってしまい猫背の姿勢で行ってしまうと、股関節に刺激がいきにくくなります。
腰に手を置いて、骨盤を立たせた状態で行なってもらうと効果的です。
開く角度は無理をしない範囲で開いて下さい。
ワイパー
方法
1、椅子に座った状態で膝を伸ばしていきます
2、踵を固定して足のつま先を外→内→外とワイパーの様に動かしていきます
股関節から足全体を回転する意識で動かして下さい。
しっかり膝を伸ばしてもらった方が、股関節を動かす感覚がわかります。
股関節の上のお腹あたりから捻れている感覚があるとより効果的です。
足先ではなく股関節、お腹にも刺激がいくように動かしてみて下さい。
今回のまとめ
体操と聞くと、体をダイナミックに動かさなければいけないと思われる方が多いです。
もちろん、その様な体操も必要ですが、関節に刺激を入れる体操も細胞治療後には必要です。
あせらずに継続的に体操を行っていく事で、関節の状態が改善してきます。
当院では、リハビリの状況をしっかり評価し経過を観察してきますので、関節の状態を見極めて、一人一人に合わせたリハビリを提案していきます。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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