幹細胞を使った点滴治療について
2022年07月25日(月)
こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
今回は、幹細胞を使った点滴治療についてお伝えしていきます。
点滴治療の効果
通常であれば、痛みがある関節の中に注射で幹細胞を直接入れていきます。
この治療は主に、関節内の壊れている軟骨などを修復させる役割があります。
幹細胞はもともと自分の細胞から培養して、体の壊れている部分を修復させる役割がありますので、他の科では違う症状にも活用されています。
例えば内科であれば、肝硬変の方や糖尿病の方に幹細胞を点滴で入れて治療をしています。
皮膚科であれば、アトピー性皮膚炎の方にも幹細胞を点滴で治療をしています。
血液は全身を50秒で一周するスピードで回っています。
病気があったり、痛んでいるところには修復させる細胞を呼び寄せる物質が出ています。
その物質に引き寄せられて幹細胞が修復に向かいます。
この習性は、ホーミング効果と呼ばれています。
なので、体の奥深い内臓などにも到達する事ができるので、点滴治療は効果的なのです。
当院での点滴治療
当院が点滴治療を行う場合は、脊髄損傷(せきずいそんしょう)の方や慢性疼痛(まんせいとうつう)の方に使用しています。
いずれの症状も通常の病院では、傷ついた神経を回復させる治療法がほとんどありません。
そこで当院では、点滴で幹細胞を体に入れて、傷ついた箇所を根本的に回復させる治療をする事ができます。
点滴治療は患部が腫れたり、全身が怠くなったりといった副作用が出る事が一切ありません。
点滴治療は幹細胞の細胞をバラバラにする事が難しくて、そのまま入れると血管を詰まらせてしまうリスクがあり、昔は実用的ではありませんでした。
しかし現在では、幹細胞をバラバラにできる技術が確立して安全性も高いので、当院でも点滴治療をしています。
今回のまとめ
・点滴治療は治療法がない症状にも効果的
・脊髄損傷、慢性疼痛に効果を発揮する
・体が怠くなるなどの副作用がない
痛みの種類は関節の中だけはなく、体のあっちこっちに点在する事もあります。
「昨日はあっちが痛かったのに、今日はこっちが痛い…」などと治らない痛みによって不安になられると思います。
また、その様な痛みは家族や医師にも理解されない事が多く、仮病だと思われるケースもあります。
なかなか理解されず治療法もないので、精神的にも辛い日々を過ごされている方も多いです。
その様な方にも幹細胞の点滴治療が有効な場合があります。
他の病院で治療法がないと言われた方も、一人で悩まずにまずは一度当院にご相談下さい。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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