【たかが捻挫、されど捻挫】—Dr前之原のブログ
2020年09月05日(土)
今回は外来で診察することの多い足首の捻挫に関してお話しさせていただきたいと思います。
足首の捻挫の多くは足首を内側にひねって起こり、外くるぶしの周りの腫れ、痛みが出現します。
捻挫は医学的には足関節外側靭帯損傷といい、主に外くるぶし周りの靭帯の損傷が起こります。
昔は捻挫は「放っておけば治る」というのが一般の認識であり、私自身も子供の頃捻挫した際は病院に行くことさえしませんでした。
実際に放っておいても歩けるようになる方も多いでしょうし、スポーツを高いレベルで行なっている、重労働をしている、ということがなければ生活に困ることは少ないかもしれません。
しかし、捻挫を適切な治療をせず放っておくと痛みや足首がぐらぐらする感じ(不安定感)が残り、ひいては前回お話しした変形性足関節症につながるため、手術が必要になってしまうことがあります。
治療には装具やリハビリなどを用いる保存療法と靭帯を修復する手術療法があり適切に治療が選択されれば満足の得られる治療結果が得られることが分かっておりますので、捻挫をしてしまった場合は早期に整形外科に受診し治療を受けることをお勧めします。
今回は意外と怖い捻挫に関して説明させていただきました。
大げさに感じるかもしれませんが、捻挫の怖さを知っていただき周りの方々にも周知していただければ幸いです。
今後も足や足関節の話題を中心にブログを書きたいと思います。
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