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PRP治療と幹細胞治療の違いは、何でしょうか?

2021年09月24日(金)

こんにちは。お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。

この度、Youtubeとブログで改めて、再生医療について詳しく解説していくこととしました。

当企画では、皆様のご質問にお答えすることで、再生医療の適切な情報をお届けしたいと思っております。

 

今回は、PRP治療と幹細胞治療の違いについて、お話ししたいと思います。

 

2つの治療法

PRP(Platelet Rich Plasma=多血小板血漿)は、血液の中にある血小板を3〜7倍に濃縮したものです。これを使った治療法がPRP治療と呼ばれます。

“PRP療法とは”

PRP(多血小板血漿)に含まれる成長因子の力を利用して、人が持っている治る力を引き出し、治癒を目指す治療です。PRPは、患者さん自身の血液から、血小板濃度を通常の血液の約3~7倍に濃縮したものです。これを使って傷ついた組織などの治癒を目指す再生医療が進められています。

再生医療ポータルより

一方、幹細胞治療は身体の中にある幹細胞を増やし、それを身体に戻して行う治療です。

”幹細胞治療とは”

幹細胞治療とは、幹細胞あるいは幹細胞から派生した細胞を用いて、ダメージを受けた患者の細胞や組織を修復したり再生したりする治療方法を指します。その際用いる幹細胞は、血液中に投与される場合もありますし、あるいは患部に直接移 植される場合もあります。また、治療に用いる幹細胞は、患者自らの組織から集める場合も有り得ます。

ISSCR 幹細胞治療について患者ハンドブックより

 

この2つは、治療に使用する細胞が「血小板」か「幹細胞」の違いとなります。

 

PRPと幹細胞の似ている部分

実はこの2つは似ている部分もあり、どちらも身体に元々ある「治る」メカニズムを担当しています。

血小板は修復をスタートする機能がある細胞です。

例えば怪我した時に血が出てその血を止めるために、血小板が仕事をします。その際に、血小板は血を止めるという仕事を行います。さらに、その後に周りから細胞を呼び寄せて、傷がついてしまった部分の修理をせよという指令を出します。

その指令で呼ばれる細胞が、実は幹細胞なのです。

この幹細胞が集まって傷んだところを修理するということになるので、PRPと幹細胞は「身体の修理」という同じプロセスの流れの中にいることになります。

つまり、体を修復する際に、幹細胞は傷を治す役割、血小板は止血をするのと傷を治す幹細胞を呼ぶ役割があるということになります。

 

PRPと幹細胞の違う部分

PRP治療と幹細胞治療は、血小板を使った治療か幹細胞による治療かの違いとお伝えしました。血小板は「修理の入り口」を担当するのに対して、幹細胞は「実際の修理」を担当するという違いがあります。

PRP治療の場合、修復するのは幹細胞治療で、血小板は幹細胞治療を集める役割です。従って、どの程度幹細胞が集まってくるかによって、治療の効果の程度が決まってしまうことになります。

 

 

今回のまとめ

2つの治療法は、修理の入り口を担当するPRPを使うか、修理そのものを担当する幹細胞を使うかという違いがあります。

そのため、個人的には、PRP治療は軽症な方の治療に使うもので、幹細胞治療は症状が重い方やしっかりと治していきたい方に使うものだと考えています。

 


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