その肩の痛み、もしかして腱板損傷かも
2022年03月03日(木)
こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
今回は、肩の痛みの原因で多い腱板損傷(けんばんそんしょう)についてお伝えしていきます。
肩関節の構造
浅い受け皿に、腕の骨が付いている構造になっています。
そのため肩の関節は、他の関節に比べて自由に動かす事ができます。
肩関節は自由に動かせる関節なのですが代償として、はまり込んでいる構造ではないため、何も支えがなければ、そのまま下に脱臼してしまいます。(一番脱臼が多い関節です。)
脱臼を防ぐために、腱が肩の骨を支えています。その腱の事を腱板(けんばん)と呼びます。
腱板損傷とは?
肩を支えている腱板は筋肉なので、他の筋肉と同じ様にダメージを受けます。腱板がダメージを受けると、当然ながら腕を支える事ができません。
スポーツだとテニス選手や野球選手に、よく腱板損傷が起こります。小さい頃から何度もサーブや投球動作を繰り返す事で、腱板が徐々に損傷していき、最終は部分的に切れてしまいます。部分的に切れてしまうと、肩が上がらなくなったりします。
腱板損傷の治療
元々腱板の周りは、血流の悪いところです。そのため、放っておいて自然に治る事は稀です。今までは、部分的に切れている腱を縫ったり、骨に再付着させる手術をしていました。
しかしながら、腱板の周りは血流が悪い箇所なので、弱っている腱を手術をしても、再発する可能性がありました。
そこで当院では、幹細胞を使った細胞治療を行う事で、効果をあげています。弱っている腱板の筋肉に対して細胞治療をしていき、自然に治る力をアップさせます。
樹木を腱板に見立ててイメージすると。
・手術のイメージ
ある部分が欠けている樹木に対して、欠けている部分を削って綺麗にして、上下を繋ぎ合わせたりするイメージです。
・細胞治療のイメージ
欠けている部分に対して、樹木の細胞を塗っていき、欠けている部分に再び増殖を促すというイメージです。自然に治る力を手助けしてあげる方法です。
どちらが良い、悪いという事ではありません。場合によっては手術を受けた方がいい事もありますし、細胞治療を受けた方がいい場合もあります。
今回のまとめ
腱板の部分損傷は五十肩の症状とも似ています。
「肩に痛みがあって腕を上げにくいから五十肩かな?」と思われる方でも、実は腱板損傷の可能性があります。スポーツをやっていて、急に痛みが強くなったという場合は早期発見ができますが、一般の人は徐々に腱板の部分損傷が進んでいきます。
病気と同じ様に早期発見する事が大切なので、自分で決めつけずに、何か違和感がありましたら一度当院へご相談ください。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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