実際に股関節内への幹細胞注射をする様子をまとめました
2022年04月20日(水)
こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
今回は「股関節の細胞治療の注射はどんな感じの手順で行いますか?」という質問を頂きましたので回答します。
実際に股関節への注射を行っている患者様にご協力いただきまして、注射しているところを撮影しました。
それを元にして解説していきます。
超音波(エコー)で股関節の位置を確認
股関節の周りは、筋肉や靭帯が厚く覆われている関節ですので、エコーを使って正確な位置を確認していきます。
エコーは放射線を使った検査ではありませんので、被曝のリスクがありません。
股関節の位置を測定して、医療用のマジックで印をつけていきます。
局所麻酔を行う
細胞注射は効果を出すために、関節の内部まで針を進めていきます。
そのため、普通の採血の注射より太い針を使います。
患者さんの痛みを軽減するために、それよりも細い針で麻酔を行なっていきます。
担当の医師も声をかけながら行いますので、強い痛みや違和感がありましたら遠慮なくおっしゃって下さい。
関節内への細胞注射
関節内に細菌が感染しない様に、もう一度消毒を行なっていきます。
股関節の位置を、エコーで最終チェックしていきます。
エコーで場所を確認しながら、培養した細胞が入っている注射を打っていきます。
関節内部全体に行き渡る様に、細胞浮遊液(細胞を含んだ液体)を注入していきます。
細胞を入れると関節の内部が重くなる様な感覚を訴える人がいますが、時間が経って馴染んでくるとなくなりますので安心して下さい。
痛みが強くならない様にゆっくりと注入していきます。
なおかつ注射時間も短くして、体に負担がかからないようにしていきます。
(治療時間は約5分間です)
今回のまとめ
もし股関節を手術するとなると、全身麻酔を行い、大きく皮膚や周りの組織を切らなくてはいけません。
股関節の痛みで悩まれている方に医師から「痛みを治すには手術しかない」と言われる事はよくあります。
手術をする前に細胞治療を行う事で改善するケースもあります。
悩まれている方は一度当院へご相談下さい。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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