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骨のう胞への幹細胞治療の効果

2022年03月24日(木)

こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。

細胞治療をして1〜2年経った方に、MRIで関節の状態のチェックを定期的にしています。
関節に対して細胞治療の効果が、どの程度良くなっているかを観察するために行います。
そこで驚くべき事は、治療効果を期待した関節の表面だけではなくて、骨の内部までよくなるケースがどの骨にも多くみられます。

骨が変形しているのは歳のせいだと思って放っておくと、骨の中身がスカスカになる骨のう胞(こつのうほう)といわれる症状や、ひどくなると骨が死んでしまう骨壊死(こつえし)といった症状が出てくる事があります。

骨と聞くと体を支えている役割だけだと思われますが、実は骨の内部では血を作ったり、カルシウムを蓄えたりと、体を支える以外にも大切な役割を骨の内部はしています。
その内部がスカスカになってしまうのは、体にとっていい状態とは到底いえません。

幹細胞治療の効果

骨の中に直接培養した細胞を打たなくても、関節内部に打つ事で骨の内部にも治療効果が及びます。
骨の中にも元々幹細胞がいますので、その幹細胞達に刺激が入り、一緒に骨の内部の壊れている部分を修復するのだと考えられます。
通常、骨のう胞の症状には骨の内部を削る手術をします。
当然手術なので体には負担がかかりますし、骨の変形が治ってなければ再発するリスクもあります。
ケースによっては手術が必要な場合もありますが、幹細胞治療でも対応できるパターンがあります。
なかなか医師の中でも「幹細胞治療で骨の内部が改善できる」という事が知らない先生も多いです。
「これは手術しか治りません」と言われても、幹細胞治療で改善を見込めるケースもあります。

今回のまとめ

関節の痛みは、体からの危険を知らせるシグナルです。
痛み止めなどを飲むのも一時的には効果的ですが、長年その状態が続いてしまうと変形だけではなく、骨がスカスカになってしまう可能性があります。
できるだけ早期に治療を開始した方がいいので、関節に痛みを感じたら当院へご相談下さい。

※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。

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少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。