慢性疼痛とは
2022年09月10日(土)
こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
今回は、慢性疼痛(まんせいとうつう)についてお伝えしていきます。
慢性疼痛というのは、なかなか聞きなれない言葉だとは思います。
慢性とは3ヶ月を超えて痛みが続いている状態をいい、疼痛とは痛みの事をいいます。
例えば3ヶ月以上腰の痛みであったり、膝の痛みがあるという方は慢性疼痛があるといえます。

急性疼痛というと例えば、膝を転んでぶつけて打撲をしたり、捻挫をした時の痛みの事をいいます。
慢性疼痛とは違った痛みで、急性疼痛の多くは2〜3週間で痛みは治ります。

慢性疼痛になるとどうなるか
痛みがあるところの末梢神経(まっしょうしんけい)に白血球が集まってきて、痛みの元になる様なサインを出す事で痛みを感じます。
末梢神経とは脳や脊髄以外の全身に分布する神経の事です。
痛みは何かしらの体の異常を知らせるサインなので、生命を維持するためにとても重要なものです。

しかし、白血球は体の異常がなくなったとしても、痛みのサインを出し続けてしまう事があり、それが慢性疼痛の原因になります。

また脳も痛みを覚えてしまう習性があります。

怪我などである程度長期的に痛みを感じていると、脳がそれを記憶してしまい、怪我自体が治っていても痛みだけ感じ続けてしまうことがあります。
この様な痛みの場合はレントゲンやMRIなどを撮っても異常がない事が多いので、原因不明とされてしまいます。
慢性疼痛を解消する方法
一般的な方法ですと、ステロイドや非ステロイド(NSAIDs)の痛み止めの注射・内服などがあります。
この様な薬を使用することで痛みは和らぎますが、副作用もあるため、長期的に使用する際には注意が必要です。
痛み止めの調整や計画は、専門家であるペインクリニックの医師に確認してもらうのがいいです。

長期に渡って痛みがある場合は、幹細胞治療が有効な場合もあります。
幹細胞を点滴で入れてあげると、末梢神経に集まっている余分な白血球の働きを抑制してくれると言われています。
慢性疼痛で痛みがあった方も、1ヶ月経たずに効果が出るという方もいます。
痛みがなくなってくると脳も「この体の部位は痛みがないから痛みを覚えておかなくても大丈夫なんだ」と思ってくれて、痛みの負のスパイラルから抜け出す事ができます。

今回のまとめ
慢性疼痛によって確かに痛みがあるのに、病院に行っても原因不明と言われてしまう方は多くいます。
痛み止めで改善しない場合は、さらに追加で薬を出される時もあります。
目に見える傷や怪我もしていないので、なかなか周りからも理解をしてもらえずに悩んでしまう方もいます。
その様な方にも幹細胞治療は有効なので、体の痛みが3ヶ月以上ある方はぜひ一度当院へご相談下さい。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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