幹細胞治療でMRIを撮る理由
2023年06月28日(水)
こんにちは、お茶の水セルクリニックの寺尾です。
今回は、関節や筋肉の検査に欠かせないMRI検査(Magnetic Resonance Imaging)についてお伝えしていきます。
MRIのメリット
MRI検査というのは、日本語では磁気共鳴画像診断(じききょうめいがぞうしんだん)と呼ばれていて、磁石の力を使って体の中の詳細なデータを集める画像検査の一種です。
レントゲンは主に骨を映しますが、MRIは靭帯や軟骨なども映し出す事ができます。
軟骨の厚さや半月板の位置なども詳細に確認できるため、手術や幹細胞治療の経過観察などに重宝されています。
現代は身体への負担も少ないMRIを手軽に受けられるようになりました。
また、MRIは磁力と電磁波で画像を抽出するため、放射線に被曝する事がありません。
MRIで分かる炎症の兆候
MRIの特徴として、炎症を起こしている範囲を確認する事ができます。
炎症を起こしている範囲は、手術で直接患部を見ても正常部分とそこまで変りがありません。
MRIで炎症が起きている範囲を確認する事で、原因となっている箇所を確認して的確に治療をする事ができます。
通常の検査だと見えない情報まで入手することができるので、とても便利な検査方法です。
MRIと幹細胞治療
MRIの検査で得た情報を踏まえて幹細胞治療をしていく事で、効果や作用を正確に判断できます。
正確に患部の状態がわかる事で、今後の治療の方針を決めるための貴重な材料になります。
MRI検査は30分〜60分ほどかかる検査で、時間もかかるためお手間ではありますが、患部の状態を正確に知る貴重なデータになります。
当院に来院される際には、MRIの検査データをご持参いただけると助かります。
今回のまとめ
関節に痛みがある方は、関節の内部に異常がある事が多いと言われています。
例えば、膝関節であれば軟骨や半月板に異常がある事が多いのですが、レントゲンでは膝関節の骨の輪郭しかわからず、状態が間接的にしかわかりません。
ですがMRIを撮る事で、軟骨や半月板のより詳細な状態がわかります。
またMRIでは靭帯の異常もわかります。
軟骨や半月板の異常だと思っていたが、実は靭帯に異常が発見されるというケースもあります。
MRIは手術や幹細胞治療を行う際の貴重な情報になりますので、ぜひ受ける事をオススメします。
自分はMRIを受けた方がいいのか?と悩んでいる方は、まず一度当院にご相談いただければと思います。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたら、当院の公式サイトからお気軽お問い合わせください。
最新のお知らせ
- 2024/11/06
- 院内に飾っているイラスト「宮下あきら先生の魁!!男塾」の紹介
- 2024/10/08
- 【骨粗鬆症と骨折】Dr佐藤ブログ
- 2024/08/26
- お茶の水セルクリニック外来担当ドクター~有野 裕介先生の紹介~
- 2024/08/08
- 脂肪由来幹細胞を使った治療で使う細胞培養に必要な採取脂肪量の変遷
- 2024/08/03
- 幹細胞点滴治療の弱点とは?慢性疼痛・脊髄損傷・フレイルに対しての治療法