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PNF研究所における膝関節のリハビリ治療法のご紹介

2022年04月05日(火)

こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。

今回は、PNF研究所さんから膝関節や股関節のリハビリの治療方法について教えてもらいましたのでご紹介していきます。
PNF研究所は普段再生医療を受けた方のリハビリを主に担当してもらっています。
リハビリテーションでもPNFという方法をメインに行なっている所です。

PNFとは

PNF(ピーエヌエフ)
P:Proprioceptive(固有受容性(器)・固有受容感覚)
N:Neuro muscular(神経筋)
P:Facilitation(促通・促進)
の頭文字を取ってPNFと呼びます。

日本語では「固有受容性神経筋促通法(こゆうじゅようせいしんけいきんそくつうほう)」と訳します。
正直、日本語にしても何の事だかわからないと思いますので説明させていただきます。

人間は脳から神経を通じて筋肉に指令を送ります。
しかし、長年の痛みなどで動いてない筋肉には、神経の回路がうまく動きません。
神経を道に例えると、人が使わなくなった道に雑草や石が散乱して、歩きにくくなっている状態です。
その道では、脳からの指令が筋肉までうまく伝わらなくなってしまいます。
その道を、舗装して歩きやすく手法がPNFです。
再生医療は壊れた筋肉や関節を再生させて、PNFは脳からの指令の神経の道をスムーズにする事ができます。
両者を組み合わせる事で、より体が良くなる方へ導く事ができます。

具体的なPNFの方法

ここではPNFの具体的な方法として、膝関節のPNFをご紹介していきます。
PNFの基本的な方法としては、先生が手や足に触れて、患者さんはその手を動かす様に力を入れていきます。
動かしてもらっている時に、先生が軽く抵抗を加えます。
この抵抗の負荷が神経の通りをスムーズにしてくれます。

手から膝へPNF

膝のリハビリの時には、まず膝からではなく遠い部位から動かしていきます。
この例では、腕を曲げる様に動かす事で、間接的に膝へ刺激を入れています。
いきなり膝を刺激するのではなく、安全に遠い部位から刺激を入れられるというのもPNFの特徴の一つです。

座った状態でのPNF

今度は、膝の動きの機能である曲げ伸ばしにPNFをかけていきます。
膝の前と後ろの筋肉を動かす事で、膝の機能を改善させていきます。
また、座った状態でも行う事ができるので、体重の負荷をかけずに膝へPNFをかける事ができます。

立った状態でのPNF

上記の動きができる様になったら、立った状態でPNFをかけていきます。
実際の生活での動作や痛みのある動作を中心にリハビリをしていきます。
マシンなどの機械と違って人間の手で行うので、当日の体調の微妙な変化でも感じ取って抵抗を変える事ができるのがPNFの特徴です。

今回のまとめ

膝や股関節に細胞治療を行う事でも効果を出す事ができますが、リハビリテーションをしっかりと行う事で、より改善がみられます。
当院では、細胞治療を行なったら終わりという考えではありません。
患者さんが生活に戻った時の事まで考えて、治療を行なっていきます。
治療を受けられた方がベストなリハビリを受けれる様に、当院も一緒に考えていきます。

※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。

何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。

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