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再生医療・幹細胞治療を受ける過程で、痛みが出るなどの辛いことはありますか?

2022年03月19日(土)

こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。

今回は、患者さんから頂いた質問で「再生医療を受ける過程で辛いことはありますか?」という質問に回答していきます。
幹細胞治療は、ほとんど体に負担をかけずに治療をする事ができるのがメリットの一つです。
しかし、体に少なからず変化を加えるので、全く刺激がないというわけではありません。
要所要所で注射が必要になるので、注射を刺す痛みというのがどうしても出てしまいます。
幹細胞治療の注射をするタイミングをお伝えして、理解して頂く事で不安を少しでも取り除いてもらえればと思います。

痛みがあるタイミング

細胞を取るために、脂肪を採取する必要があるため、どうしても注射を打つ必要があります。
以下が、主に注射を打つタイミングになります。

1、麻酔注射時

脂肪を採取する時に、麻酔の注射をします。
ただ、普通の針よりはずっと細い針を使っています。
刺される時はそんなに痛くはないのですが、薬が入る時にしみる様な痛みがあります。
その後に、脂肪を採取していきます。

2、採血注射時

細胞を培養する時に血液を使いますので、採血も行います。
個人的には採血が、一番痛いところかなと思います。
採血はほとんどの方が体験した事があると思います。
痛みの程度は、その時と同じだと考えてもらって大丈夫です。
細胞採取時の注射の痛みとしては、この2つがあります。

また、細胞を戻す時にも注射を行っていきます。

3、局所麻酔注射と細胞を入れる注射

細胞を戻す時には、関節の内部の深いところに細胞を戻さなければいけないので、局所麻酔をしてから細胞を戻す注射を行っていきます。
局所麻酔をしているので、そこまでは痛みが出ない方が多いです。

4、細胞を戻した時の反応

細胞を関節内に入れた後に、関節に反応が起こる傾向があります。
当日は夕方あたりに、痛みが出る事が多いです。
自分の細胞とはいえ、細胞が大量に戻ってくるので、関節がビックリして反応が出る事があります。

ケースによっては、数日後に痛みが出る場合もあります。
その場合で多いのが、一時的に関節の中に水が溜まる事です。
水が溜まると、関節の内側からグッと押されている様な痛みがあります。
しかし、この水というのも体から出ている自分の体液です。
この体液は、壊れている関節を治そうとして、注入した細胞と一緒に頑張っていますので、決して悪い水ではありません。
痛みが出ない方もいますが、この様な痛みがあると覚えておいてもらえればと思います。

痛みの対処方法

痛みは短い方だと半日で治る方もいます。
長くても1〜2週間で痛みが収まるという感じではあります。
細胞を戻した後の痛みに関しては、当院では痛み止めの処方にプラスして、冷やしたり・動かしたりする事が有効な事が多いです。
基本的には自然の経過の中で痛みが収まっていくものなので、そこまで心配しなくても大丈夫です。
幹細胞治療というと、想像もしてない様な事をされるんじゃないかと不安になられると思いますが、実際に体にかかる負担は注射の痛み程度になります。

 

今回のまとめ

幹細胞治療するのにも痛みがあると聞くと、怖いと思われるかもしれません。
しかし、人工関節を入れるといった手術よりは、遥かに体への負担が少ないです。
1つの情報だけを聞いて判断するのではなく、改善できる他の可能性と比較して、メリット・デメリットを判断してもらう事が大切です。
手術以外にも関節を改善させる可能性はありますので、まずは当院に相談していただければと思います。

 

今日の内容は以下の動画でも見ることが可能です。

何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。

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