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【幹細胞治療はいつ効果が出る?】膝関節の再生医療と経過の考え方

2025年07月12日(土)

こんにちは。お茶の水セルクリニックの寺尾です。
今回は患者さんから特によくいただくご質問で「幹細胞治療の効果はどれくらいで出るのか?」についてお話しします。

幹細胞治療は“時間をかけて効いていく”治療

幹細胞治療は、細胞を入れてすぐに痛みが取れる魔法の治療ではありません。

体内に入った幹細胞が炎症を抑えたり、傷んだ組織の修復を手助けしたりするには時間がかかります。
膝関節では、平均して3〜6か月ほどで変化を実感される方が多いです。

ただ、関節の状態によって差があり、炎症が主体で変形が軽い方は1か月以内に痛みがグッと減ったと感じることもあります。
逆に変形が強い方は少しずつですが、長期的に改善が期待できるので、治療後すぐに結果を求めすぎないことが大切です。

モチベーションを保つことが効果を高めるカギ

治療を受けた直後は期待が大きい分、「すぐには変わらない」と知ると不安になる方も多いです。
しかし、幹細胞治療は“じわじわ効いていく”のが特長です。
細胞を育てていくようなイメージで、リハビリや適切なケアを続けることがとても大事になります。

私たちが患者さんとお話しする際にも、「治療後のリハビリが続けられないと効果が十分に発揮できないこともあるんです」
という話をよくお伝えしています。
特に関節周りの筋力を保つことは、細胞の働きをサポートする意味でもとても重要です。

幹細胞治療は長期的に体を支える“土台作り”

幹細胞は入れた後も少しずつ数が減っていく“消耗品”のような面がありますが、
だからこそ投与した細胞が活発に働ける環境づくりが欠かせません。
最近では、治療効果が1年後よりも2年後のほうが良かったという方も増えていて、「時間をかけて体の状態が整っていく」というデータが少しずつ蓄積されています。

2〜3年と長く経過を見ていく中で「前よりも歩きやすい」「痛み止めの量が減った」など、小さな変化を実感される方も多くいらっしゃいます。
その様な変化は、毎日の暮らしの質を大きく変えてくれます。

焦らずに、自分のペースで治療に向き合う

幹細胞治療を受けようと思った時、「どのくらいで良くなるのか?」と誰もが気になりますよね。
私たちも経過を診ながら、一人ひとりに合ったペースでサポートしていきますので、焦らずに疑問や不安はその都度ご相談ください。

どんな治療でも「必ずこうなる」という決まった正解はありません。
だからこそ、患者さんご自身が納得して前向きに治療に向き合えることを大切にしています。
治療中に少し不安になったり、思ったように結果が見えないときも、
「細胞はちゃんと働いてくれているんだな」と思いながら、一緒に育てていきましょう。

幹細胞治療の効果は“待つ時間”も大切な治療の一部

幹細胞治療は、受けて終わりではなく“時間をかけて育てる治療”です。
だからこそリハビリや生活習慣の見直しといった、患者さん自身の取り組みも含めて「治療の一部」だと考えています。

もし「続けられるか心配…」という方も、私たちが一緒にサポートしますので、安心して気軽にご相談ください。
幹細胞治療が、あなたの関節の健康を長く支える土台になるよう、私たちも全力で伴走していきます。

ご相談・詳しい説明は、お茶の水セルクリニックまでお気軽にお問い合わせください。

※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。

何かご不明な点等ございましたら、当院の公式サイトからお気軽にお問い合わせください。

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