幹細胞治療で使用する細胞数について
2022年08月05日(金)
こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
今回は、幹細胞治療で使用する細胞数についてお伝えしていきます。
どのくらいの細胞数を入れるのがいいのか?
当院では、1億個の幹細胞を入れて治療を行なっています。
他のクリニックだと1000万個というところもあります。
論文によっては1000万個を頻繁に打った方がいいという論文もあったり、頻度を少なくして1億個を打った方がいいという論文もあります。
1000万個と1億個を直接比較したデータがないので、どちらが優れているのかが現状は議論ができません。
当院の治療方針
当院では、少ない幹細胞を頻繁に入れるより、一度で1億個の幹細胞を体に戻した方が効果があると判断しています。
細胞の数が増えるほど効果がありそうに思いますが、1億個と2億個を比較した際にあまり差はありませんでした。
細胞の数が多いと体の毛細血管に負担がかかると言われています。
また、1億個以上になると細胞を培養するまでに時間とコストがかかります。
その様な事から当院では1億個がベストだと考えています。
幹細胞を培養する施設も、当院のすぐ上の階にありますので、密に連携を取りながら質のいい幹細胞を培養をする事ができます。
培養施設につきましてはこちらのブログをご覧ください
↓
細胞を安全に培養する細胞培養加工室(CPC)の紹介
今回のまとめ
・細胞数の方針はクリニックによって違う
・細胞数が多いほど効果が出るというわけでない
・当院では1億個の幹細胞がベストと考えている
今回は細胞数のお話でしたが、いい結果を出すには細胞数だけではなく、その時の患者様の体の状態によって判断をする事が大切です。
細胞数などの数字も大切ですが、患者様の生活の質を元に戻すために、当院ではしっかりとお話を聞いていきます。
一人一人に合わせた治療を心がけていますので、お体にお悩みがある方は一度当院へご相談ください。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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