脂肪採取前に休止しておくべき内服薬
2022年10月25日(火)
こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
今回は、「脂肪採取する時に、血液をサラサラにしている薬を飲んでいますが大丈夫ですか?」という質問を最近多く頂きますので回答していきます。
血液をサラサラにする薬
よく使われる薬としては、抗凝固薬(こうぎょうこやく)や抗血小板薬(こうけっしょうばんやく)があります。
商品名としては、ワーファリン®︎やバイアスピリン®︎が有名です。
不整脈や、脳梗塞などの血栓性疾患が既往にある方は、血栓を予防するために、血液をサラサラにする薬を服用します。
デメリットとしては、この薬を飲んでいると出血をした際に、血がサラサラなので出血が止まらないという事があります。
その様な情報があるので、脂肪を採取する時に不安になられるのだと思います。
脂肪採取に影響があるのか?
血液がサラサラになる薬を飲んでいると、確かに皮下出血(ひかしゅっけつ)をしやすいです。
当院では脂肪を採取する量が0.2mlと非常に少ないです。
そのため傷口も最小限に抑える事ができます。
そのため、抗血小板薬や抗凝固薬を服用していても問題なく脂肪を採取する事ができます。
血液をサラサラにする薬は、血栓を予防するために飲んでいますので、服用をやめてしまうと血管が詰まってしまうリスクが増えてしまいます。
自分の判断でやめるのはとても危険なので、薬を処方してもらっている医師や当院の医師の指示の元で服用は判断して下さい。
今回のまとめ
まだまだ再生医療は、最新の医療なので情報が少ないです。
いざ受けようと思っても、「自分は持病があるので受けれないんじゃないか?」と治療に踏み切れない方も多くいらっしゃいます。
「こんな些細な事を聞いてもいいのかな?」と思うこともぜひご相談下さい。
ご相談内容に合わせて、一人一人にオーダーメイドの治療を提供させていただきます。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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