専門医が解説 半月板はどう傷つく?膝の構造からひも解く痛みのプロセス
2025年12月05日(金)
こんにちは、お茶の水セルクリニックの寺尾です。
今回は、お茶の水セルクリニックで月曜日に終日勤務している村上亮医師に、膝の痛みについてお聞きます。
現在村上医師は、東京大学医学部附属病院で前十字靱帯損傷や半月板損傷といったスポーツ外傷・障害を中心に診療を行っています。
普段の診療ではスポーツ選手だけでなく、日常生活で膝を痛めてしまった方まで幅広く担当しています。

前十字靱帯が損傷すると何が起きるのか?
前十字靱帯は、脛骨(けいこつ)の内側から大腿骨(だいたいこつ)の外側へと伸びる靭帯です。
この靭帯を損傷してしまうと、大腿骨に対して脛骨が前方にずれやすくなる、脛骨が内側にひねられる動き(内旋)の制限が効かなくなるといった問題が生じます。
この結果、「膝崩れ」と呼ばれる現象が起こることがあります。
前十字靭帯を損傷した時の症状で、膝がガクッと抜けるような感覚が出る状態です。

膝崩れが何度も起きると、軟骨が傷ついてしまったり、膝のクッションである半月板を痛めてしまいます。
半月板が損傷すると、体重をかけたときの“衝撃吸収”や“荷重分散”の働きが弱くなり、その分だけ関節の軟骨への負担が増えます。
これが続くと、軟骨の損傷が進んでしまい、結果として変形性膝関節症の原因となってしまいます。
半月板損傷にはいろいろなタイプがある
半月板の損傷には、大きく次のような縦断裂、横断裂、水平断裂の形があります。
損傷の形によって、手術が適しているケースから保存治療が適しているケースまで分かれます。
そのため、膝関節の専門医が診察することで、損傷形態に合った適切な治療をご提案できます。
当院では、私をはじめ、木曜日担当の山神医師など膝を専門とする医師が診療にあたっています。
専門医がいるからこそ適切な治療が選べる
お茶の水セルクリニックには、整形外科の専門医が多数在籍しており、膝の痛みや半月板損傷に対して幅広く対応できる体制があります。
幹細胞治療に興味をお持ちの方も、膝の痛みでお悩みの方も、まずはお気軽にご相談ください。
状態に応じた治療法について、専門医が丁寧にご説明いたします。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたら、当院の公式サイトからお気軽にお問い合わせください。
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