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幹細胞治療の流れを完全解説|
予約から投与・経過観察まで何をするの?

2026年10月28日(水)

「実際に幹細胞治療を受けるとなると、どんな流れで進むの?」「何回通院が必要なの?」「投与の日は何をするの?」――治療を受けてみようと決意しかけている方が次に知りたいのは、具体的な手順です。
この記事では、初回の予約から脂肪採取・細胞培養・投与・経過観察まで、幹細胞治療の全工程をステップ別に解説します。費用・年齢・回数についても合わせてお伝えします。読み終えたとき「何が起きるか」がイメージできる状態になることを目指します。

幹細胞治療の全体像

最少2回の通院で完了できる

幹細胞治療(脂肪由来・培養あり)の全工程は、大きく最少2回の通院で完結します。

通院回数 内容 所要時間の目安
1回目(採取日) 初診・検査・脂肪採取・採血 2〜3時間
(培養期間) 院内CPCで細胞を培養 約3〜4週間
2回目(投与日) 幹細胞の投与(関節内注射) 1〜2時間
以降(経過観察) 1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月後 各30〜60分

入院は不要です。仕事をしながら治療を進められる体制が整っています。遠方の方は電話診療での経過確認にも対応しています。

治療の流れの全体図

1. 予約・初診相談
2. 問診・画像確認・血液検査(感染症スクリーニング)
3. 脂肪採取・採血(同日)
4. 院内CPCで細胞培養(3〜4週間)
5. 投与(関節内注射または点滴)
6. 経過観察(1・3・6ヶ月目)

STEP1 予約と初診

予約方法

初診はWEB予約または電話(フリーダイヤル)で受け付けています。予約制のため待ち時間はほとんどなく、個室に案内されるため他の患者と会うことがありません。
初診の際に持参しておくと診断がよりスムーズになるものとして、これまでに撮影したMRI・レントゲン・CTなどの画像データ(CD-ROM)、紹介状(あれば)、お薬手帳が挙げられます。
遠方の方は、MRIデータを送付していただいたうえで電話診療を行い、「受けられる可能性があるかどうか」をある程度確認することも可能です。

初診でおこなうこと

初診では以下のことを行います。
問診・カウンセリング 個室でリラックスした環境の中で問診票を記入します。医師とのカウンセリングは時間をかけて行い、現在の症状・これまでの治療経過・生活への影響・治療に対する希望を丁寧に聞き取ります。
画像診断 持参されたMRI・レントゲン画像をもとに関節の状態を確認します。近隣にMRI撮影専門クリニックがある場合は、そちらで当日または後日撮影することも可能です。
血液検査 感染症(HIV・肝炎ウイルス・梅毒など)のスクリーニング検査を行います。感染症が確認された場合は細胞の培養・投与ができないため、この検査は必須です。
治療方針の確認と費用説明 検査結果と画像をもとに「幹細胞治療の適応があるかどうか」を判断し、治療の方針・費用・スケジュールを説明します。適応の有無については担当医が診断し、最適な治療方針をご提案します。他の選択肢(保存療法・手術など)を案内します。
インフォームド・コンセント(同意書) 治療を進める場合は、リスク・副作用・費用・治療の限界について書面で説明を受け、同意書にご署名いただきます。

STEP2 脂肪採取・採血(採取日)

脂肪採取の手順

脂肪採取は、多くの場合、初診当日(血液検査の結果確認後)または次回来院日に行います。
採取の手順
1. ベッドに仰向けになり、おへそ周辺に局所麻酔の注射を行う(麻酔が効くまで数分)
2. 麻酔が効いている間に腕から採血(60〜80ml)を行う
3. 消毒後、おへそのしわに合わせて数mmの小切開を行う
4. 生検針を挿入して**米粒3個程度(約0.2g)**の脂肪を採取する
5. 採取後はガーゼと腹帯で圧迫固定して終了(縫合不要)
採取にかかる時間:脂肪採取・採血の合計で約20〜30分。
採取量が非常に少量(米粒3個分)のため、身体への負担はほとんどありません。抗凝固薬・抗血小板薬(ワーファリン・バイアスピリンなど)を服用中の方でも、採取量が極めて少ないため、担当医の判断に従ってください。(事前に必ず申告してください)。

採血を同時に行う理由

採血(60〜80ml)を同時に行う理由は、培養液に使用するためです。患者自身の血液から血清(けっせい)を作り、培養液に添加することで幹細胞を増やします。牛血清を使わないことで、アレルギーや狂牛病リスクを回避できます。同時に感染症の血液検査も実施されます。

採取後の注意事項

• 当日:激しい運動・入浴・飲酒は控える(シャワーは可)
• 翌日から:通常の日常生活に戻れる
• 傷について:数mmの切開のため傷跡はほぼ目立たない。縫合・抜糸は不要

STEP3 細胞培養(3〜4週間)

院内CPCでの培養

採取した脂肪と血清は、院内3階にある専用のCPC(Cell Processing Center:細胞培養加工室)に運ばれ、その日のうちに培養を開始します。
院内にCPCがあることで、採取から培養開始まで約15分という短時間で、細胞を新鮮な状態のまま培養に移行できます。
培養期間:約3〜4週間。専任の培養士が毎日細胞の状態を観察・管理します。

培養中の品質管理

• CO2インキュベーター(37度)で培養。患者ごとに別々のインキュベーターで管理し、患者間の交差汚染を防ぐ
• 安全キャビネットは1患者につき1台使用(患者間で30分のインターバルを設ける)
• 投与前日にマイクロプレートリーダーで1時間かけて細菌の有無を検査。細菌が検出された場合は投与を中止する
• 凍結保護剤(DMSO)を使用しない:DMSOには副作用(だるさ・発熱・アナフィラキシー)のリスクがあるため、生きた幹細胞をそのまま投与することを原則とする

投与日の変更について

培養スケジュールは投与日から逆算して管理されています。脂肪由来幹細胞は24〜48時間ごとに倍増するため、日程がずれると細胞が増えすぎてしまい、代謝が低下したり線維芽細胞(せんいがさいぼう)への変化が起きるリスクがあります。
品質の高い生細胞を届けるために、細胞の品質管理上、一度確定した投与日の変更は困難な場合があります。スケジュールの確定前に担当医にご相談ください。採取日の決定後はスケジュールを確定させてください。

余剰細胞のバックアップ保存

培養した細胞の一部は液体窒素(−196℃)で凍結保存されます(保存期間:1年間)。2回目以降の治療が必要になった場合、この保存細胞を使用できるため、再度の脂肪採取が不要になります。

STEP4 投与(投与日)

投与当日の流れ

投与日は以下の流れで進みます。
1. 来院・体調確認:体温・体調を確認し、服用中の薬を申告する
2. 最終確認:医師が投与の可否を判断する(体調不良・感染症の疑いがある場合は延期の判断をする場合がある)
3. 投与:関節内注射(または点滴)を行う
4. 10分間の安静:幹細胞は損傷部位に定着する性質(ホーミング効果)があり、投与後の安静が定着を促します。この時間は安静にする
5. 帰宅:歩いて帰宅可能。競技への復帰時期は症状・投与部位によって個人差があります。担当医の指示に従ってください。

関節内注射の実際

関節内注射は数分で終わります。局所麻酔を使用するため強い痛みはありませんが、注射特有の圧迫感を感じる方もいます。
股関節の場合はエコー(超音波)ガイド下で正確に針を誘導します。関節の奥にある股関節は、膝と異なり位置の確認が難しいため、エコーを使った注射技術と設備が重要です。

投与後の注意事項

• 当日:入浴・飲酒・激しい運動は控える(シャワーは可)
• 関節を動かすことが大切:安静にしすぎると関節が固まりやすくなる。ゆっくりとした体操(ぶらぶら体操など)を翌日から始めることで、幹細胞の定着と効果が期待できます。
• ステロイド注射は禁止:幹細胞の働きを抑制するリスクがあるため、治療期間中はステロイド注射は行えない。ヒアルロン酸注射は問題ない

STEP5 経過観察とよくある疑問

経過観察のスケジュール

投与後は以下のタイミングで経過を確認します。

時期 内容
投与後1ヶ月 症状の変化・副作用確認
投与後3ヶ月 効果の確認(多くの方がこの時期から改善を実感)
投与後6ヶ月 総合的な評価・次の治療方針の検討

遠方の方は電話診療での対応も可能です。効果の評価には時間がかかるため、「まだ変化がない」という段階で焦る必要はありません。半年〜9ヶ月の時期に急激な改善が報告されるケースがあります。

何歳から受けられる?

基本的に18歳以上が対象です。上限年齢は設けていません。ただし年齢が高くなるほど幹細胞の活性が低下する傾向があるため、症状が気になり始めた早い段階で相談することが、より良好な状態での治療が期待できる場合があります。

何回まで受けられる?

当院では、1回の投与で効果が得られるよう、細胞の品質や投与量に配慮した治療方針としております。 2回目以降が必要な場合は、初回採取時に保存したバックアップ細胞を使用するため、再度の脂肪採取は不要です。バックアップ細胞の保存期間は1年間です。
治療の回数に上限は設けていませんが、まず1回の治療で効果を確認し、医師と相談しながら判断することを推奨しています。

費用はいくらかかる?

治療内容 費用(税込)
関節1単位・脂肪採取あり(片膝など) 88万円
関節1単位・脂肪採取なし(バックアップ細胞使用) 66万円
関節2単位・脂肪採取あり(両膝など) 132万円
関節2単位・脂肪採取なし 110万円
点滴投与 165万円

主な副作用・リスクについては担当医から書面でご説明します。
上記費用は標準的な場合の目安です。治療内容・状態によって異なる場合があります。詳細はカウンセリング時にご説明します。
※2026年5月時点。保険適用外・全額自己負担。クレジットカード払い可能。領収書は必ず保管してください。医療費控除の対象となる場合があります。詳細は税理士または所轄税務署にご確認ください。
※当院における脂肪由来幹細胞治療は自由診療(保険適用外)です。整形外科領域における治療費用の目安は事前に当院ホームページ(https://ochacell.com/)にて必ずご確認ください。投与後は一時的な発熱、関節・幹部の腫れや痛み、または軽微なアレルギー反応が生じる場合があります。治療の適応については医師が診察のうえ慎重に判断いたします。詳細な費用とリスクについては診察時医師に直接確認することも可能です。

モニター価格はある?

現在、お茶の水セルクリニックではモニター制度を設けていません。適正な費用設定で多くの方に治療を届けたいという考え方から、もともと費用を抑えた価格設定を行っています。

幹細胞治療の流れと受ける前に確認すること

この記事のポイントを整理します。
• 幹細胞治療は「採取→培養(3〜4週間)→投与」の流れで、最少2回の通院で完了する
• 脂肪採取は米粒3個程度(約0.2g)のごく少量。局所麻酔下で約20〜30分。縫合不要で翌日から日常生活に戻れる
• 院内CPCで細胞を管理するクリニックでは、採取から短時間での培養開始が可能で、生細胞を新鮮な状態で届けられる
• 投与日の変更はできない(細胞の品質管理のため)
• 投与後10分の安静の後、歩いて帰宅可能。競技への復帰時期は症状・部位によって個人差があります。
• 年齢制限は基本18歳以上・上限なし。基本1回投与で効果を目指す方針
• 費用は全額自己負担。医療費控除の対象となる場合があります(詳細は税務署等にご確認ください)
「まず話を聞くだけでも」という段階からでも相談を歓迎しているクリニックがあります。治療についての疑問や不安は、担当医とのカウンセリングでご確認ください。まず一度足を運んでみることが治療への第一歩です。

何かご不明な点等ございましたら、当院の公式サイトからお気軽にお問い合わせください。
また、YouTubeでも情報発信しておりますのでぜひご視聴ください。

 

 

 

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