【末期変形性足関節症の治療について】—Dr前之原のブログ
2020年10月09日(金)
こんにちは!金曜日の診療担当の前之原です。
先日変形性足関節症に関する簡単なブログを掲載したところ思いの外反響がありましたので、
今回は変形性足関節症の治療に関してもう少し踏み込んで書きたいと思います。
変形性足関節症の病状が悪化し飲み薬や注射を用いた治療の効果が乏しくなってきた場合手術治療を
選択しますが、選択肢としては足関節固定術と人工足関節置換術の2つの選択肢があります。

それぞれの術式の良い点、悪い点として以下のようなものが挙げられます
足関節固定術
○ 末期変形性足関節症に対して従来から用いられていた術式であり、安定した長期成績が期待出来る
× 足関節が固定されるため坂道などの歩行やしゃがみこみの際に困難を感じる可能性がある
人工足関節置換術
○ 足関節の動きを温存出来る
× 長期成績にまだまだ改善の余地があり10年で10-30%インプラントの入れ替えが必要になる
術式の決定には年齢や仕事、活動性などの情報を加味した上で相談して決定することになりますが、
一般的には若い方、活動性の高い方には足関節固定術を、逆にご高齢であれば人工関節を
選択することが多いです。
足の外科外来で診療を行っていますと、足・足関節の痛みに対する具体的な診断名が分からないために
治療に難渋している方も多くいらっしゃいます。
当院では幹細胞治療だけでなく手術を含めた治療方法のご提案が出来ればと思いますので、
足や足関節の疼痛で困っている方がいらっしゃいましたら、気軽にご相談ください
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