【骨粗鬆症と骨折】Dr佐藤ブログ
2024年10月08日(火)
こんにちは。お茶の水セルクリニックで火曜の診療を担当している佐藤です。
今回は、骨粗鬆症と骨折の関係について解説させていただきます。
高齢化社会において骨粗鬆症は避けて通れない問題です。
特に女性は閉経後ほぼ確実に骨粗鬆症になります。骨粗鬆症は症状は特にありませんが、
ひとたび骨折を起こすと生活に大きな影響が出ます。
骨粗鬆症だと骨折しやすい部位は?
代表的な骨折は圧迫骨折と大腿骨骨折です。
圧迫骨折
圧迫骨折は脊椎(特に腰)の骨がつぶれるように折れる骨折です。
はっきりとしたきっかけがなくても折れることがあるので「いつのまにか骨折」と言われたりもします。
手術はせずに様子を見ることが多いですが、痛みが強い場合は家で生活することが難しくなります。
大腿骨骨折
大腿骨骨折は股関節の周辺で起きます。軽くしりもちをついただけでも折れる場合があります。
大腿骨骨折の場合は基本的に手術をしないと歩けるようにはなりません。
(手術をしても歩けるようになるとは限りません。)
骨折前よりも確実に体力は落ちてしまうので、元の生活には復帰できなくなることも多いです。
骨粗鬆症予防
骨折を予防することがとても大事で、そのためには骨粗鬆症治療をしっかり行うことが大事になってきます。
よく「カルシウムをたくさん摂ればいいのね」という方がいらっしゃいますが、そう単純なものではありません。
カルシウムも大事ですが、ビタミンDも骨粗鬆症と深く関係しています。
日本人は大多数がビタミンD不足と言われています。魚類などに含まれていますが、食事だけでは不十分な場合も多いです。
最近はサプリメントや栄養機能食品なども増えており、こういったものを利用するのも一つの方法です。
また、ビタミンDは体内でも合成されますが、日光を浴びないと合成されません。
過度な日焼け対策は、骨にとっては良くないことかもしれません。
上にあげたような生活の見直しも大事ですが、それだけで骨粗鬆症ひいては骨折を完全に予防できるわけではありません。
やはり、定期的な骨密度や採血の検査を医療機関で行うことが望ましいです。
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