再生医療で健康寿命を延ばしましょうセミナーPart6 〜セミナーの質疑応答編〜
2023年03月03日(金)
こんにちは、お茶の水セルクリニックの寺尾です。
今回はセミナーの最後に質疑応答がありましたので、私と齋藤医師で回答させていただきます。
前回までのセミナーのブログはこちらからご覧下さい。
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再生医療で健康寿命を延ばしましょうセミナーPart3〜寺尾医師による幹細胞治療の概要編〜
再生医療で健康寿命を延ばしましょうセミナーPart4〜寺尾医師によるフレイルについて〜
再生医療で健康寿命を延ばしましょうセミナーPart5〜寺尾医師による慢性炎症と幹細胞点滴治療編〜
質問1:1度幹細胞治療を行い、効果がありましたが効果はどのくらい続くものでしょうか?
齋藤医師の回答
効果に関しては人によって様々なのですが、変形が少ない方で、3年を超えて全く問題なく過ごしている方もいます。
ただ、重度の変形があって炎症も強めという方に関しては、1年過ぎたあたりから痛みが再燃してくる場合もあります。
1回目の治療で効果があった方は、2回目も同じ様に効果がほぼ間違いなく出るというデータが出ています。
その様な方は、定期的に治療する事により関節をいい状態で維持できる傾向にあります。
質問2:治療後にすぐ運動しても大丈夫でしょうか?
寺尾医師の回答
皆さんには、細胞を投与した後も安静にしすぎる事なく動く様に伝えています。
関節の表面に細胞をしっかり送り込みたい時は、動かしてあげた方が流体潤滑膜(りゅうたいじゅんかつまく)を作る事ができます。
そのため治療後は運動してもらった方がいいです。
ただ、衝撃が強い運動や、関節にとって負荷が高いものだと、治療と関係なく関節にダメージが残ってしまいます。
当院では、理学療法士の先生と一緒に相談しながら治療後の運動を進める様にしています。
詳しくはこちらのブログをご覧下さい。
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関節の体操を行う意義について
質問3:PRP(多血小板血漿)だと痛みが出る方がいると思いますが、幹細胞だと副作用はありますか?
寺尾医師の回答
PRPも幹細胞治療も、治療後に痛みが出る方はいます。
どちらも修復をしていくプロセスが似ているので、痛みが出たり腫れが出たりという事はあります。
ただ、自然の経過で良くなっていきますし、痛み止めやアイシングなどで痛みを抑えていきます。
また、少し動いたりすると痛みが引いてきたりする事もあります。
なので対応できる範囲の副作用と思っています。
詳しくはこちらのブログをご覧下さい。
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再生医療・幹細胞治療を受ける過程で、痛みが出るなどの辛いことはありますか?
質問4:治療は日帰りでしょうか?
寺尾医師の回答
治療は日帰りで行う事ができます。
細胞に関しては採取してから1ヶ月かけて培養していくので、細胞を採取する日と、培養した細胞を投与する日という様に、最低でも2回来院していただく必要があります。
全て日帰りで成り立つ治療になりますので、入院していただく必要はありません。
詳しくはこちらのブログをご覧下さい。
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再生医療・幹細胞治療はどれくらいの通院頻度で通うべきなのでしょうか
質問5:鍼灸マッサージ師ですが、オペ後のケアに私達が携われるタイミング・役割はありますか?
寺尾医師の回答
幹細胞治療は、治療の後にしっかりと関節を動かしていくというのが重要になります。
ただ、痛みがあるとその後のリハビリもやりにくいというところがあります。
鍼灸的なアプローチで体を動かしやすくしていって、その上でリハビリをやっていくという形を取れると理想的な部分もあると思います。
幹細胞治療をした後に鍼灸をして効果がなくなるという事はないので、鍼灸が苦手ではなければ組み合わせていくというのも一つの考え方ではあります。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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