ブログ

新型コロナウイルス感染症に伴う股関節痛

2023年03月13日(月)

こんにちは、お茶の水セルクリニックの寺尾です。
今回は、新型コロナウイルスと股関節痛の関係についてお伝えしていきます。
新型コロナと股関節の痛みは、一見すると関連がない様に思えます。
しかし実は、最近の論文で関連があるという報告がありましたのでご紹介します。

新型コロナの治療後に起こる大腿骨頭壊死症とは

有名な整形外科の雑誌として
世界四大医学雑誌
・New England Journal of Medicine (ニューイングランド・ジャーナル)
・The Lancet (ザ・ランセット)
・JAMA
・BMJ

整形外科分野で有名な医学雑誌
・JBJS
などの雑誌があります。

この様な世界的に権威のある雑誌で、ここ2〜3年のうちに新型コロナウイルスの影響で数千万人規模で大腿骨頭壊死症が発症するという予測がされてます。

大腿骨頭壊死症の詳しい説明は、こちらのブログをご覧下さい。

大腿骨頭壊死症とは

新型コロナウイルスに罹患すると、場合によっては重症肺炎になってしまうことがあります。
重症肺炎の治療では、肺の炎症を抑えるためにステロイド薬の大量投与を行います。
ステロイドの大量投与を行う事によって、大腿骨頭壊死症になることがあります。

当院の大腿骨頭壊死症への考え方

ステロイドの大量投与が原因とされている一方で、当院に来られる方で新型コロナが陽性でも特に症状がなかった方が、股関節に痛みを感じてMRIを撮ってみたら大腿骨頭壊死症になっていたという事がありました。
新型コロナウイルスは血管にダメージを与えたり、血管が詰まる血栓症を引き起こすと言われています。
股関節の大腿骨頭に栄養を送っている血管がダメージを受ける事で、大腿骨頭壊死症が起こるリスクがあるとされています。

大腿骨頭壊死症は早期に発見して、早期に治療すれば治る病気です。
しかし、発見が遅れてダメージが大きくなってしまうと人工関節置換術という手術を受けなければなりません。
早期発見が何よりもカギになりますので、新型コロナウイルスに罹ってから特に原因がなく股関節の痛みがある場合は、一度MRI検査をオススメします。
MRI検査だとレントゲンより細かい状態がわかり、壊死し始めている初期の段階でもわかります。

今回のまとめ

大腿骨頭壊死症は男性で40歳代、女性だと60歳代によく起きると言われています。
歩行は生活する上で重要な役割をしています。
歩行機能を失ってしまうという事は、生活の質が著しく低下してしまいます。
たかが股関節の痛みと考えないで、少しでも違和感が続く様でしたら当院へ一度ご相談下さい。

※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。

何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。

TOP