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細胞を安全に培養する細胞培養加工室(CPC)の紹介

2022年01月18日(火)

こんにちは、お茶の水セルクリニックです。
今回は、細胞を培養する際に、どの様な施設で行われているのか、お伝えしていきます。

細胞を培養する時は、細胞培養加工室(CPC)という、細胞を培養するために作られた専用の部屋で、培養を行っていきます。
実際に、細胞を培養している部屋では、どの様な装置があるのかお伝えします。
この記事を、最後まで読んでいただけると、お茶の水セルクリニックの細胞治療の安全性がわかります。
※衛生面に配慮し、清掃時に撮影をしています。

 

安全キャビネット

安全キャビネットの中では、細胞を培養したり、不要な細胞を取り除いたりします。
また、細胞を凍結したり、解凍したりといった作業も行います。

「細胞がたくさん増えた方がいいのでは?」と思われるかもしれませんが、容器の中で、細胞が増えすぎてしまうと、細胞が死んでしまうため、別の容器に移して、細胞数を調整する作業も行います。

安全キャビネットは、全部で6台あります。
なぜ、6台もあるかと言いますと、1名の細胞に1台使う様にして、取り間違え等のミスが起こらない様にしています。
また、患者様毎の細胞培養作業の間は、30分のインターバルを設定しています。
効率を重視するのではなく、安全管理を徹底して優先させる事で、事故を防いでいます。

 

セルカウント装置

セルカウント装置は、生きている細胞数を、自動でカウントしてくれる装置です。
当院では、治療時に1億個の幹細胞を関節に入れる、という事をコンセプトにしていますので、細胞数のカウントは欠かせません。

 

マイクロプレートリーダー

マイクロプレートリーダーとは、投与の前日に、細胞の中に細菌が発生していないかを、検査する装置です。
関節内部は無菌状態なので、細菌の有無は注意をしなければいけません。
投与の直前に、1時間ぐらい時間をかけて、細菌の有無の検査を行います。
患者様の体に入れるものなので、慎重に検査を行っていきます。

 

小型超低温槽

小型超低音槽とは、マイナス80度で検査試薬・患者様の血清や細胞を凍結する低温槽です。
当院では、アレルギー反応を出さないために、異物や他の細胞を入れません。
そのため、患者様自身の血液を使う事に、こだわっております。
使用していない血液は、超低温で安全に保管しています。

 

液体窒素タンク

液体窒素タンクとは、先程の小型超低音槽で凍結した後に、液体窒素タンクで細胞を保存します。
液体窒素の温度はすごく低いので、その中で約1年間は保存が可能です。
保存期間の1年間であれば、凍結した細胞から治療用の細胞を作る事ができます。
細胞の採取は、お腹から脂肪を採取します。
負担は少ないのですが、できるだけ患者様の負担を減らすために、一度採った細胞を有効活用するために、凍結して保存しています。
液体窒素タンクのおかげで、脂肪採取の回数を減らす事ができます。

 

顕微鏡

顕微鏡では、保存している細胞自体の量や質を観察します。
容器内で細胞が増えすぎると、増殖量が減ったり、細胞死が起こります。
毎朝、当院では、全員分の細胞の観察を行なっています。
毎日行う事で、細胞に異変がないか、細かくチェックしていきます。

 

CO2インキュベーター

CO2インキュベーターとは、細胞を培養するために、装置内部の温度を37度に管理する装置です
細胞にとって心地の良い、人間の体温と同じ空間を作る事ができます。
こちらも安全キャビネットと同様に、他の細胞と一緒にならない様に、装置を多く設置していまして、全部で14台あります。
中は5段になっていて、細胞が育ちやすい環境で、増殖をさせていきます。

 

パスボックス

パスボックスとは、外から物品を受け渡しをする時に、UVランプで殺菌する装置です。
培養を行う部屋は、衛生管理を徹底していますので、外からの雑菌で汚染されない様に、細心の注意を払っています。
患者様の検体専用と、物品と廃棄物でボックスを分ける事により、新規の物品の汚染を防いでいます。

 

最後に


細胞を採取して放置しておけば、勝手に細胞が出来上がるという事はありません。
患者様によって、細胞の増え方、形などが違うため、一人一人の細胞に寄り添って培養しなければいけません。
お茶の水セルクリニックでは、患者様に良くなっていただくために、医師を始め、チームプレーで患者様を第一に考えて、再生医療ができる様に努力していきます。

 

今日の内容は以下の動画でも見ることが可能です。

何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。

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