なぜ関節は治りにくいのか?
2022年07月15日(金)
こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
今回は、なぜ関節の怪我は治りにくいのか?という事についてお話ししたいと思います。
関節が治りにくい理由
例えば、転んで膝を擦りむいた事は皆さんあると思います。
治る過程としては、擦りむいたところに細胞が集まってきて、ダメージを受けた細胞と入れ替わったり、欠損しているところを埋めていってくれます。
その時のダメージの修復を担当しているのが、幹細胞なのです。
傷ついたところを修復してくれる幹細胞ですが、体の中で多くいる場所と少ない場所があります。
通常、血管の縁や周囲に幹細胞はよくいます。
簡単にいえば、血流が豊富なところは、傷の治癒が早いという事です。
しかし、関節の表面は血管がとても乏しいところです。
また関節の表面は、細胞が少なく細胞以外の組織が多いところなので、一度軟骨に傷がついてしまうと血液や細胞が少ないので治癒する事が難しいのです。
肩にも孤島が…
肩の関節の中に腱板(けんばん)という腱があります。
その腱は肩を上げる時に働く腱ですが、部分的に損傷したり、断裂しやすい腱でもあります。
こちらの腱の周りも血管があまりないため、損傷すると傷が残りやすくなります。
傷が回復しないため、その傷口から傷が広がってしまい、悪化するという事もあります。
腱板の損傷の詳しい解説はこちらのブログをご覧下さい。
↓
その肩の痛み、もしかして腱板損傷かも
当院の治し方
血流が悪くて、細胞も少ない関節や腱が傷ついてしまうと自然に治る事は難しいです。
関節が壊れすぎていたり、腱が完全に断裂していたりする場合は手術になるのですが、そこまでではないけど辛い状態が続いている方が大多数です。
その様な方は従来ですと、痛み止めを飲んだり・理学療法をしたりと対症的な治療しかできませんでした。
再生医療ではその様な方に対して、幹細胞を直接患部に注射をして傷を回復させる事ができます。
傷を今までは治せなかったものを根本的に解決する事ができます。
今回のまとめ
関節は体の中の孤島の様なところなので、島の建物が壊れた際に建物の材料や人員を輸送するのが困難になります。
その孤島に、直接物資や人員を派遣させて、建物を元の状態に戻すという役割が再生医療なのです。
今までは、手術か痛みとうまく付き合うという選択肢しかありませんでしたが、現在では再生医療という方法もあります。
再生医療によって体の状態が回復した方も多くいますので、お悩みがある方はぜひ一度当院へご相談下さい。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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