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幹細胞治療の効果は、どれくらいの期間で出るのでしょうか。

2021年10月06日(水)

こんにちは。お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。

この度、Youtubeとブログで改めて、再生医療について詳しく解説していくこととしました。

当企画では、皆様のご質問にお答えすることで、再生医療の適切な情報をお届けしたいと思っております。

今回は「幹細胞治療の効果がどれくらいの期間で出るか」についてお伝えしたいと思います。

 

治療の効果

幹細胞治療の効果は、人により、早く出るケースと少しゆっくり出るケースがあります。

症状の原因が、炎症がメインになる場合は、効果が早く出るケースです。

“炎症”

物理的刺激(火傷や凍傷など)、や化学的な刺激(化学薬品接触など)や、ウイルスなどの微生物の感染に対して起こす生体の防御反応の一つ。発赤、熱感、腫脹、疼痛を炎症の4兆候といいます。急性炎症と慢性炎症に区別されることもあります。

難病情報センターより

 

幹細胞は抗炎症細胞と言われており、炎症を抑える機能を持っています。

例えば関節などが変形したり、関節炎になっている場合、その中で炎症が起き、その炎症が痛みを引き起こします。その炎症に幹細胞が入っていくと、炎症自体を抑えてくれるため、症状が楽になります。このケースでは、1ヶ月ほどで効果が出たという患者様もいらっしゃいます。

ただし、これは組織ができた結果として楽になるということではなく、単に炎症を抑えているという話です。そのため、痛みの根本原因が関節の変形などにあり、組織をしっかり修復すべき場合は、効果がゆっくり出るケースとなります。

身体の代謝サイクルと治療効果

人の身体は基本的に、3ヶ月サイクルで代謝をします。軽い擦り傷でも顕微鏡でしっかり確認すると、完全に元通りに戻るためには約3ヶ月を要します。

そのため、戻した細胞が組織を作り定着するには短くとも3ヶ月はかかります。実際には3ヶ月から半年かけて症状が変わる方や、半年過ぎて1年のところで症状が変わる方などがいらっしゃいます。

今回のまとめ

症状の原因が炎症の場合、治療から1ヶ月頃から効果が出る方もいらっしゃいます。しかし、痛みが変形によるものの場合、身体の代謝サイクル(約3ヶ月)を踏まえると半年、1年と長い目でみることが大切になります。

しっかりリハビリを続け、関節に戻した細胞に最大限仕事をしてもらうことで、長期にわたり修復が進んでいきます。

そのため、「なかなか効果が出ない」「まだかまだか」と思いすぎずに、じっくり腰を据えて治療に臨んでいただくことが重要と思います。


※今日の内容は以下の動画でも見ることが可能です。何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

少しでも興味がある方は、当院公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。

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