関節の体操を行う意義について
2022年08月15日(月)
こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
今回は、関節に対する体操を行う意義についてお伝えしていきます。
よく医師から「運動をして下さい」と言われる事は多いと思います。
運動と聞くと汗をかくまでしっかりと走ったり、ジムに行かないといけないと想像される方が多いです。
実際は膝や股関節をよくするために、その様な強めの運動は必要ありません。
むしろ関節に痛みがある場合は、当院でオススメする運動が効果的です。
お茶セル体操とは
当院でオススメしている体操です。
(タップかクリックをすると動画で体操を確認する事ができます)
膝関節の痛みの方は→お茶セル体操
股関節の痛みの方は→お茶セル体操第2
この様な運動をオススメしています。
当院がオススメする運動の基本的な原理として、関節に圧力がかかってない状態で動かしているという事です。
体重が乗らない状態で動かすと、関節の軟骨と軟骨の間に隙間ができます。
その隙間に薄い水の層ができます。
これは流体潤滑(りゅうたいじゅんっかつ)と呼ばれています。
この水はただの水ではなく、滑液(かつえき)という軟骨に栄養を与える液体です。
滑液が軟骨の周りにある状態で関節を動かしていくと、軟骨を修復させる物質がドンドンと入っていきます。
そのためぶらぶら体操やジグリングの運動を行うだけでも、軟骨が修復するという論文もあるぐらい効果的な運動です。
この運動にプラスして幹細胞治療を行うとより効果的です。
当院では、幹細胞治療を行った患者様に、この体操を行う様に指導しています。
今回のまとめ
・運動は汗をかく運動だけではない
・関節に圧力がかからない運動が必要
・体操に幹細胞治療を組み合わせるとより効果的
当院でオススメしている体操は、膝や股関節に違和感がある方にも有効です。
歩き出しに痛みがあったり、スムーズに動かないという方は、ぜひぶらぶら体操をしてみて下さい。
体操をウォーミングアップ代わりに行ってもらうと歩き出しがスムーズになりますので、ぜひお試しください。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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