【新型コロナワクチン接種後8カ月】―Dr松﨑のブログ
2021年10月25日(月)
新型コロナの感染者人数もかなり少なくなり、緊急事態宣言も解除されつつあります。
10/21時点で9,600万人以上が新型コロナワクチン1回目の接種を終えており、
ワクチンの接種対象外(現時点では)である0-11歳の人口の1,169万人を除けば実に
接種対象者の85%がワクチン接種1回目を完了しており、これによって
感染者が少ないこともわかります。
それでは今後どのくらいの期間、長期的にワクチンの効果が保てるのか?
一部ではワクチン接種からかなりの時間がたってもワクチン接種者の重症化率は
低いままだ、という話もあり、その手掛かりとなるような論文が10/15に発表されました。
Differential Kinetics of Immune Responses Elicited by Covid-19 Vaccines.
N Engl J Med. 2021, DOI: 10.1056/NEJMc2115596
ファイザーのワクチン2回接種(31名),モデルナのワクチン2回接種(22名),
ジョンソンエンドジョンソンのワクチン1回接種(8名)によって誘発された
免疫反応を8か月間比較検討したものになります。
8カ月を経過してしまうと抗体価が低下はしてしまうものの、T細胞応答は
すべてのワクチンで接種後6カ月、8カ月と共に存在しており、つまりは
ウイルスをやっつけるためT細胞は頑張って働いているという事がわかりました。
これが重症化を防ぐのではないかともいわれてはいますが、まだまだ詳細は
わからないです。
では8カ月以上ではどうか…。
まだまだ分からないことは多いですが、また色々と研究結果が出てくることを
待ちたいと思います。
緊急事態宣言は明けましたが、当院では引き続き感染症対策を行いながら
患者さんが安心して来院できるよう心がけております。
当院でもエビデンスを構築していき、幹細胞治療がより多くの患者さんの痛みの
解決方法になるよう今後も努力していきます。
当院では無料カウンセリングを行っております。幹細胞による関節痛治療に
ご興味のある方はぜひご連絡ください。
最新のお知らせ
- 2024/11/06
- 院内に飾っているイラスト「宮下あきら先生の魁!!男塾」の紹介
- 2024/10/08
- 【骨粗鬆症と骨折】Dr佐藤ブログ
- 2024/08/26
- お茶の水セルクリニック外来担当ドクター~有野 裕介先生の紹介~
- 2024/08/08
- 脂肪由来幹細胞を使った治療で使う細胞培養に必要な採取脂肪量の変遷
- 2024/08/03
- 幹細胞点滴治療の弱点とは?慢性疼痛・脊髄損傷・フレイルに対しての治療法