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【リハビリ難民とは?】保険でのリハビリが終わった後の選択肢と解決策について

2026年06月05日(金)

こんにちは。
お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。

今回は、「リハビリ難民」についてお話ししたいと思います。

皆さんは、「リハビリ難民」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。

この言葉は、医学用語として正式に決められているものではありません。
ただ、実際の診療の中では、リハビリを続けたいと思っているにもかかわらず、制度上の問題や受け入れ先の少なさによって、必要なリハビリを受けられなくなってしまう方がいらっしゃいます。

そうした状態を、わかりやすく表した言葉が「リハビリ難民」です。

リハビリ難民とは

リハビリ難民とは、リハビリの継続を希望しているにもかかわらず、制度の壁などによって通院が難しくなり、次にどこでケアを受ければよいのかわからなくなってしまう状態のことです。

たとえば、整形外科でリハビリを受けていて

「少しずつ体の使い方が良くなってきた」
「痛みも以前より落ち着いてきた」
「もう少し続ければ、さらに体が安定しそうだ」

そう感じていたとしても、保険診療のリハビリには制度上の期限や制限があります。
そのため、ある時期を過ぎると、それ以上同じ形でリハビリを続けることが難しくなる場合があります。

もちろん、電気治療などの物理療法については比較的継続しやすいこともあります。
しかし、体を動かしながら機能を改善していく運動療法については、保険制度上、期間や回数に制限があることが少なくありません。

※運動療法とは
筋力、関節の動き、姿勢、歩き方、体の使い方などを改善するために、運動を用いて行うリハビリのことです。

良くなったあとも、体は変化し続ける

リハビリによって一度状態が良くなったとしても、それで終わりというわけではありません。

人の体は、日々使っていく中で少しずつ負担がかかります。
年齢とともに筋力が落ちたり、関節が硬くなったり、以前は問題なくできていた動きが少しずつ難しくなったりすることもあります。

そのため、一度良くなった状態を維持するためには、ある程度の継続的なケアが必要になることがあります。

ところが、保険診療でのリハビリが終了したあとに、もう一度同じようにリハビリを受けたいと思っても、制度上すぐには再開できない場合があります。

そうなると、患者さんとしては、

「せっかく良くなってきたのに、このあとどうしたらいいのか」
「自分で運動を続ければいいと言われても、正しくできているかわからない」
「また痛みが出てきたら、どこに相談すればいいのか」

という不安を抱えることになります。

これが、リハビリ難民と呼ばれる状態です。

自主トレだけでは難しいこともある

保険でのリハビリが終了したあと、フィットネスジムなどで自主的に運動を続ける方もいらっしゃいます。
これはとても良い取り組みだと思います。

ただ、自主トレには難しさもあります。

「自分の体の状態に合った運動を選べているのか」
「痛みがあるときに続けてよい動きなのか」
「今の動き方が、かえって関節や筋肉に負担をかけていないか」

こういった判断は、なかなかご自身だけでは難しいことがあります。

特に、リハビリは単に筋トレをすればよいというものではありません。
関節の動き、筋力、バランス、歩き方、日常生活での体の使い方などを見ながら、その方に合った形で進めていく必要があります。

そのため、リハビリが途中で途切れてしまうと、時間の経過とともにまた症状が出てくる方もいらっしゃいます。

自費リハビリという選択肢

最近では、自費リハビリテーションという選択肢も少しずつ増えてきています。

自費リハビリとは、保険を使わずに、自費診療としてリハビリを受ける方法です。
保険が使えないため費用はかかりますが、その一方で、保険診療のような期間や時間の制限を受けにくいという特徴があります。

保険診療のリハビリでは、1回あたりの時間が決められていることが多く、たとえば「もう少しで動きのコツがつかめそう」というところで時間が終わってしまうこともあります。

一方、自費リハビリでは、必要に応じて時間を長く確保し、より丁寧に体の使い方を確認していくことができます。
たとえば、2時間かけてじっくりリハビリを行いたいというニーズにも対応しやすくなります。

リハビリでは、ただ体を動かすだけではなく、正しい動きを覚えることがとても大切です。
その意味では、ある程度まとまった時間を使って、自分の体の癖や動き方を確認することには、大きな意味があります。

自費リハビリのメリットと注意点

自費リハビリの大きなメリットは、期間や時間の制限を受けにくく、自分の状態に合わせて継続しやすいことです。

保険診療では、制度上の制限によって継続が難しくなることがありますが、自費リハビリではその制限がないため、必要に応じて長くサポートを受けることができます。

一方で、保険が使えないため、費用面の負担はどうしても出てきます。
これは患者さんにとって大きなデメリットになり得ます。

ですから、すべてを自費で行うべきという話ではありません。
保険診療で受けられるものは保険診療を活用し、その後の継続的なケアや、より細かい体の使い方の改善が必要な場合に、自費リハビリを組み合わせるという考え方もあります。

大切なのは、保険か自費かを単純に分けることではなく、その方にとって必要なケアが途切れないようにすることだと考えています。

保険診療と自費リハビリの連携が大切

現状では、保険診療と自費リハビリがうまく連携できていない部分もあります。

保険診療でリハビリを受けていた方が、その後どこに相談すればよいのかわからない。
自費リハビリを受けたいと思っても、どこが信頼できるのかわからない。
医療機関側も、患者さんに適した次の受け入れ先を十分に案内できていない。

こうした問題が、リハビリ難民を生んでしまう一つの要因になっているように思います。

私自身、再生医療に携わる前から、この問題についてはずっと悩んできました。
過去には、自費でリハビリを提供するクリニックを運営していた時期もあり、リハビリを継続したい方が行き場を失ってしまう状況を、どうにか改善できないかと考えてきました。

理学療法士の先生方と話をしていても、この問題に共感される方は多くいらっしゃいます。
今後は、医師、理学療法士、その他の専門職が連携しながら、リハビリを必要とする方が困らない仕組みを作っていくことが大切だと感じています。

再生医療とリハビリは切り離せない

お茶の水セルクリニックは、再生医療を中心としたクリニックです。
ただ、再生医療だけを行っていればよいとは考えていません。

関節や筋肉、腱などの治療では、治療後にどのように体を使っていくかが非常に重要です。
細胞治療を行ったとしても、その後の体の使い方やリハビリが適切でなければ、せっかくの治療を十分に活かせない可能性があります。

逆に、リハビリだけで改善が難しい状態でも、再生医療と組み合わせることで、より良い方向を目指せる場合もあります。

つまり、再生医療とリハビリは別々のものではなく、体を良い状態へ導いていくための両輪のようなものだと考えています。

「リハビリ難民になりそう」と感じたら

リハビリが終わってしまった。
まだ不安があるのに、次に何をすればよいかわからない。
自主トレをしているけれど、正しくできているのか不安。
また痛みが出てきたが、どこに相談すればよいかわからない。

このような方は、リハビリ難民に近い状態になっているかもしれません。

当院では、再生医療だけでなく、現在の体の状態や今後の治療方針についてのご相談もお受けしています。
必要に応じて、リハビリを受けられる施設や専門職をご紹介することもできますし、必ずしも当院で何か治療を受けなければならないというわけではありません。

まずは、今の状態を整理し、どのような選択肢があるのかを知ることが大切です。

リハビリを続けたいのに続けられない。
そのような状況で困っている方が、必要なケアにつながれるように、今後も取り組んでいきたいと思っています。

お茶の水セルクリニックでは、皆さんにとって一番よい治療やケアの形を一緒に考えていきます。
リハビリの継続について不安がある方、今後の体の使い方に悩んでいる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。

何かご不明な点等ございましたら、当院の公式サイトからお気軽にお問い合わせください。

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