幹細胞治療で欠かせない、採取した細胞が増えていく様子
2022年04月15日(金)
こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
今回は、幹細胞治療で欠かせない、採取した細胞が増えていく様子をお伝えしていきます。
幹細胞治療で欠かせない細胞を培養するという過程なのですが、当院ではすぐ上の階に細胞を培養する施設があるのが特徴の一つです。
すぐ近くに細胞を培養できる施設があるという事は、採取した細胞をすぐにいい状態で保存できたり、細胞を移植する時にも解凍直後の細胞を使用することができます。
採取した細胞に負担を極力かけないというのが当院の強みの一つです。
詳しくはこちらのブログでも紹介をしています
↓
細胞を安全に培養する細胞培養加工室(CPC)の紹介
細胞の増え方
当院では、CO2インキュベーターという装置の中に採取した細胞を入れて、細胞が増えやすい37度の温度に保ちます。
この機械で培養する事により、最初は少なかった細胞がドンドンと増えていきます。
初期の段階では採取した細胞が見えます。
(赤丸で囲った黒いモノが細胞です。)
徐々に細胞分裂をして増えてきます。
画面いっぱいに広がるほど、ほとんどが細胞になりました。
たくさん細胞があった方がいいと思われるかもしれませんが、多すぎると細胞の質が変化してしまう事があります。
ちょうど芽を抜いていく間引きの様な感じで、他のキャビネットに細胞を移し変えるといった作業も培養士が毎日確認して行います。
細胞を適度な数にする事で、質のいい細胞が育っていきます。
この様なセルカウントという細胞をカウントする装置も当院では備えています。
当院は、元気な1億個の幹細胞を関節に入れるというコンセプトの元に治療をしていきますので、毎日コツコツと質のいい細胞を培養していきます。
今回のまとめ
細胞を採取して、後は放置しておけば勝手に増えるという事ではありません。
細胞を育てるのは花を育てる様に、雑草を抜いたり、水や肥料をあげたり、日光の光の具合をみたりと毎日のケアが大切です。
医師だけで再生医療を行うのではなく、培養士とも連携を取って、いい細胞を育てて患者様の体に戻す様にチームプレーで当院は行っています。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。
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