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【身体的負担の軽減】―院長のブログ

2021年07月09日(金)

当院では、様々な負担の軽減を目指して努力を行っております。

その一環として、体への負担を軽減することも目指しています。

 

再生医療では細胞を使って治療を行います。

細胞は薬や化合物のように合成することができません。

そのため、治療に必要な細胞を集めるためには、体の中から取り出すか、

培養するかしか方法がありません。

 

体の中から細胞を取り出す方法は、以前より行われていました。

輸血や骨髄移植なども、このタイプになります。

幹細胞を体から取り出す方法として、多量の脂肪組織から細胞を

抽出するという方法があります。

そのために装置として有名なものに「セルーション」というものがありま。

この装置では、体から取り出した脂肪から数時間かけて細胞を抽出します。

抽出して直ぐに細胞を使えるメリットがある一方、多量の脂肪を採取しなくてはいけない

というデメリットもあります。

治療に使うためには100ml~300ml程度の脂肪を採取する必要があるのですが、

採取後の皮下出血量が多くなるため、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は、

薬を一時的に中止する必要があります。

命に関わるような負担ではありませんが、やはり、皮下出血の量は少ないしたいものです。

 

細胞を培養すれば、必要な脂肪組織の量が少なくなるため、体への負担を減らすことができます。

一般的には20ml程度の脂肪を採取して培養する方法が多いようです。

20mlはおちょこ1杯分ぐらいの量です。

採取する量が少なくなったものの、それでも、それなりの皮下出血は起こります。

20ml採取すると、採取した場所が凸凹することもあるかもしれません。

 

体への負担を更に少なくするため、当院では米粒数個分の脂肪から

細胞を抽出する方法を採用しています。

少ない組織から効率的に幹細胞を取り出すことで、体への負担を可能な限り

少なくする方法が確立できたため、この方法を採用しています。

 

どの方法でも健康を害するような副作用はありませんが、

負担は少ないに越したことはないと思います。

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