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Joya・kybunを実際に履いて感じた違い

2026年10月30日(金)

こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。

今回は久しぶりにクリニックを飛び出して、横浜のイセザキ・モールにある「kybun Joyaショップ 横浜イセザキモール店」へお邪魔しました。

以前にもJoyaの靴をご紹介したことがありますが、今回は2026年4月にオープンした直営店で、あらためてJoyaの特徴を伺うとともに、日本で新しく展開されている「kybun」というラインについても実際に見せていただきました。

靴は毎日使うものですが、膝や腰、足に痛みがある方にとっては、単なるファッションではなく、身体への負担を左右する大切な道具の一つだと思います。

今回は、Joyaとkybunにどのような特徴があるのか、そして整形外科医の視点から「歩きやすい靴」とはどのようなものなのかを整理してみたいと思います。

Joyaの大きな特徴は高いクッション性

Joyaの靴の大きな特徴として挙げられていたのが、高いクッション性です。

柔らかいソールによって地面から受ける衝撃を和らげながら、滑らかに足を前へ運びやすい構造になっています。
実際に私自身もJoyaを履いていますが、足を踏み込んだときにクッションが沈み、その反発によって自然に身体が前へ進むような感覚があります。

硬いアスファルトの上を長時間歩くと、その衝撃は足だけでなく、膝や股関節、腰にも伝わります。
特に足そのものに痛みがある方の場合、硬い靴で何度も地面を踏むことが負担になることもあります。

その意味でも、足元で衝撃を吸収してくれることは、身体への負担を考えるうえで大切なポイントです。
Joyaでは、柔らかいソールと足裏全体で支える構造によって、圧力を分散する考え方が取り入れられています。

カーブのあるソールが足運びを助ける

Joyaの靴を横から見ると、かかと側とつま先側が少し持ち上がるようなカーブがついています。
いわゆるローリングしやすい形状で、かかとから着地し、そのままつま先へ体重を移していく動きをサポートします。

この構造には、個人的に大きく二つのメリットがあると感じています。

一つは、足首の動きが多少小さくても体重移動を行いやすいことです。

私自身、以前右足首を骨折してから若干足首の動きが悪いのですが、靴底自体が転がるような形になっていることで、足首だけを大きく動かさなくても比較的スムーズに身体を前へ運べます。

もう一つは、つま先が地面に引っかかりにくいことです。

年齢を重ねると、自分では足を上げているつもりでも、実際には十分に上がっていないことがあります。歩行中のつま先と地面との距離はそれほど大きくありませんので、ほんの少し足が上がらなくなるだけでも、段差などにつまずく原因になります。

つま先側にカーブがあることで、前方が地面に当たりにくくなり、結果として歩きやすさにつながる可能性があります。

柔らかければ柔らかいほど良いわけではありません

クッション性の高い靴は、足や関節への衝撃を抑えるうえでメリットがあります。
ただし、柔らかい靴であれば誰にでも合うというわけではありません。

Joyaを履いていると、クッションの反発によって自然と前に進みやすくなる感覚があります。
その一方で、前へ進む身体を自分の筋力でコントロールする必要もあります。

特に筋力やバランス能力が低下している方では、「進みやすい」という特徴が必ずしもメリットだけになるとは限りません。

靴を選ぶ際には、クッション性だけを見るのではなく、実際に歩いたときに自分で身体をコントロールできるかまで確認することが大切です。

Joyaとkybunは何が違うのか

今回、特に見てみたかったのが「kybun」という靴です。

Joyaとkybunはどちらも高いクッション性を特徴としていますが、kybunではそこにさらに弾力性が加わっています。

実際に説明を伺うと、kybunは足元に細かな動きが生まれやすい構造になっており、その上で自分自身がバランスを取りながら歩くことを特徴としているそうです。

つまり、単純に足を柔らかく受け止めるだけではなく、足元がわずかに動く環境の中で身体をコントロールしながら歩くという考え方です。

そのため、優しい履き心地やサポート力を持ちながらも、身体を使ってしっかり歩くという要素が入っています。

Joyaが「滑らかに前へ進みやすい」という印象だとすると、kybunはそこに少し不安定性を持たせることで、自分自身でバランスを取りながら歩く感覚を引き出している、と考えるとイメージしやすいかもしれません。

痛みがある方こそ、実際に履いて確認することが大切

靴については、「この靴なら膝に良い」「この靴なら腰痛に良い」と一律に決めることはできません。

膝に痛みがある方でも、その原因は軟骨、半月板、靭帯、筋力低下、歩き方などさまざまです。
足首の動きが悪い方もいれば、外反母趾や足裏の痛みが問題になっている方もいます。
当然、身体の状態が違えば、合う靴も違います。

そのため、靴のスペックだけを見て購入するのではなく、可能であれば実際に履いて歩いてみて、自分に合っているかを確認することをおすすめします。

今回訪れた直営店ではJoyaとkybunの両方を試すことができます。普段Joyaを履いている方であれば、kybunを履き比べてみることで、その違いもかなりわかりやすいと思います。動画内では、kybunはこの横浜イセザキモール店のみで取り扱っていると紹介されていました。

足裏の圧力を分散するという考え方

今回のお話の中で、整形外科的にも非常に大切だと思ったのが「圧力を分散する」という考え方です。

歩いているときに体重が足裏の一部分へ集中すると、その場所に負担がかかり続けます。

たとえば足裏の同じ場所に圧力が集中すれば、胼胝(べんち)、いわゆるタコができることがあります。
場所によっては、その周囲にある神経への刺激が加わり、しびれや痛みにつながることもあります。

そのため、靴のソールで足裏全体に圧力を分散できることには意味があります。

これは寝具などで「身体の圧を分散する」という考え方と少し似ています。特定の一点に負担を集中させず、身体全体で受け止める環境を作るということです。

日本人の足に合わせたフィッティング

海外ブランドの靴を選ぶとき、「自分の足には細すぎるのではないか」と心配される方もいると思います。
今回紹介していただいた商品では、日本人の足にも合わせやすいよう、幅や甲にゆとりを持たせた木型が使われているとのことでした。

また、アッパーには柔らかい天然の牛革が使われており、靴全体にも硬さを感じにくい作りになっています。
ただ、同じ日本人でも足の幅や甲の高さ、左右差はかなり違います。

サイズ表記だけで判断するのではなく、つま先が当たっていないか、かかとが浮かないか、歩いたときに足が靴の中で動きすぎないかなどを実際に確認することが重要です。

靴は身体を治すものではなく、歩く環境を整えるもの

今回、Joyaとkybunをあらためて見て感じたのは、靴は単に足を守るだけではなく、歩くときの身体の環境を変える道具でもあるということです。

クッション性によって衝撃を減らす、ローリング形状によって体重移動をサポートする、足裏の圧力を分散する、あるいは少し不安定な環境を作って身体自身にバランスを取らせる。

それぞれの靴に異なる考え方があります。

一方で、靴を変えれば病気そのものが治るという話ではありません。

膝や腰、足に痛みがある場合には、まずどこに問題があるのかを確認し、そのうえで治療やリハビリ、身体の使い方、靴などを組み合わせていくことが大切です。

特に毎日歩く方にとって、靴は長い時間身体と接しているものです。

だからこそ、「何となく履きやすいから」だけではなく、今の身体の状態に合っているのかを考えながら選んでいただければと思います。

今回ご紹介した「kybun Joyaショップ 横浜イセザキモール店」では、Joyaとkybunを実際に履き比べることができます。

靴に興味がある方や、膝・腰・足への負担を考えて靴を選びたい方は、一度実際の履き心地を体験してみるのもよいと思います。

※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。

何かご不明な点等ございましたら、当院の公式サイトからお気軽にお問い合わせください。

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