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大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)とは

2023年02月21日(火)

こんにちは、お茶の水セルクリニックの寺尾です。
今回は、大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)についてお伝えしていきます。

芸能人もなった大腿骨頭壊死症とは

大腿骨頭壊死症は、股関節の内部の骨が壊れてしまい、股関節として機能しない病気です。
太ももの骨の先は、骨盤の内部に隠れてしまうので血流が他に比べて悪くなっています。


そのため血流障害が起こると、大腿骨頭が壊れて急激に股関節が痛くなったり、引きずって歩く様な症状が出てきます。
レントゲンではわかりにくく、MRIでわかる事が多いです。

最近ですと、芸能人の千原ジュニアさんが大腿骨頭壊死症になり手術を受けたと発表されました。
大腿骨頭壊死症は昔からある病気で、厚生労働省では難病(指定難病71)に指定されています。
難病に指定されているので、なかなか治りにくい病気とされています。

大腿骨頭壊死症の特徴

特徴として、20〜30代の若い世代が発症する事が多いです。
働き盛りの世代が好発するので、日常生活や社会的な活動が大きく制限されてしまいます。

具体的な症状としては
・駅の階段の昇降ができない
・10分立った状態で待つ事ができない
・走れないので横断歩道が怖い
などの症状があります。

歩行に関して大きく制限されるため、生活に大きな支障が出てきてしまいます。
また、最近では新型コロナから重症肺炎になった方の治療としてステロイドを使う事があります。
ステロイドを多用すると、副作用で大腿骨頭壊死症になる方もいます。

詳しくはこちらのブログへ

コロナ治療後の大腿骨骨頭壊死への幹細胞治療について

大腿骨頭壊死症の一般的な治療方法

従来は壊死している骨頭を新しいものに入れ替える「人工関節置換術」がスタンダートでした。
昭和40年代から行われてきた手術ですが、メリットとデメリットがあります。

メリット
・根本的な治療ができる
・痛みが改善しやすい
・見た目の変形も改善する

デメリット
・将来的に入れ替え手術が必要になる可能性がある
・股関節の脱臼がしやすくなる
・激しい運動ができなくなる
・異物なので細菌感染が起こる可能性がある
といった事があげられます。
全ての股関節のトラブルが人工関節で解決するという事はなく、手術の適応になるか慎重に判断する必要があります。

大腿骨頭壊死症に対する幹細胞治療

今までは、壊死した部分を修復させるという治療法がなかったので、痛み止めなどで保存的に治療するか手術をするかといった選択肢しかありませんでした。
しかし、再生医療の進歩により幹細胞治療も大腿骨頭壊死症に効果があるとわかってきました。
手術まではいかないけれど、保存的に治療するのも効果がない場合は、幹細胞治療が適用となるケースが多いです。
早期に発見して早期に治療するほど幹細胞治療の効果は高いので、早いタイミングで検査をする事をオススメします。

実際に股関節内に幹細胞を入れる詳しい説明はこちらのブログをご覧ください。

実際に股関節内への幹細胞注射をする様子をまとめました

大腿骨頭壊死症で手術しか方法がないという方は、一度当院にお気軽にご相談ください。
手術以外の選択肢もあるのか、しっかりとカウンセリングさせていただきます。

※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。

何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
少しでも興味がある方は、当院の公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。

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