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整形外科・鍼灸・再生医療を組み合わせた新しい取り組み in 日本橋クリニック

2026年07月24日(金)

こんにちは。
お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。

今回は、知り合いの先生が新しくクリニックを開院されたということで、内覧会に伺ってきました。

伺ったのは、東京都中央区日本橋室町にある日本橋クリニックです。
院長は岡田先生で、整形外科診療を中心に、鍼灸院とも連携しながら、再生医療にも取り組まれているクリニックです。

整形外科と鍼灸、そして再生医療が同じ場所で関わるという形は、まだあまり多くはないと思います。
今回は、院内をご案内いただきながら、岡田先生がどのような思いでクリニックを立ち上げられたのか、そして今後どのような治療を目指しているのかについてお話を伺いました。

鍼灸を受けられるスペース

まず案内していただいたのは、鍼灸を受けられるスペースです。

こちらは、鍼灸の協会と一緒に運営されているエリアとのことで、患者さんが待機できる場所と、実際に鍼灸を受けるための部屋が用意されていました。

ベッドは3台あり、複数の患者さんが同時に鍼灸を受けられる形になっています。

整形外科のクリニックの中に、鍼灸院としての機能がしっかり組み込まれているというのは、とても珍しい印象を受けました。

痛みや不調に対して、薬や注射、手術だけではなく、鍼灸という選択肢も同じ場所で相談できることは、患者さんにとって心強い環境だと思います。

受付・待合・診察室

続いて、日本橋クリニックの受付や待合室、診察室もご案内いただきました。

患者さんは来院後、まず受付を行い、待合室で診察を待つ流れになります。
診察室では、岡田先生が問診を行い、必要に応じて診察ベッドで身体の状態を確認されます。

特に印象的だったのは、患者さんの症状や訴えに応じて、医師だけで判断するのではなく、鍼灸の先生とも一緒に状態を確認し、その方に合った治療を考えていくという点です。

痛みの原因は一つではありません。
関節の変形、筋肉や腱の状態、炎症、日常生活での身体の使い方、過去のスポーツ歴など、さまざまな要素が関係します。

そのため、整形外科的な視点と鍼灸の視点を組み合わせて診ることは、患者さんにとって治療の選択肢を広げることにつながるのではないかと感じました。

処置室と治療室

院内には、細胞を採取したり、採血を行ったりするための処置室もありました。

再生医療では、患者さんの状態によって、血液を採取したり、脂肪由来の幹細胞を用いるために脂肪を採取したりすることがあります。
そうした処置を行うためのスペースがきちんと用意されていることは、再生医療を安全に進めていくうえで大切なポイントです。

また、治療室には点滴を受けられる椅子や、横になって処置を受けられるベッドも用意されていました。

点滴や鍼灸など、治療内容に応じて患者さんがリラックスして受けられるように設計されている印象でした。

整形外科と鍼灸が一緒にある珍しさ

岡田先生との対談の中で、整形外科と鍼灸院が併設されているクリニックは珍しいですね、という話になりました。

実際、整形外科の中に鍼灸師さんが関わっているケースはあると思います。
ただ、鍼灸院と整形外科クリニックがしっかり連携し、さらに再生医療も含めて治療を考えている施設は、まだ多くはないのではないでしょうか。

岡田先生ご自身も、この形のクリニックは珍しいと感じているとのことでした。

整形外科では、画像診断や手術、注射、リハビリなどを通じて、身体の構造や機能を医学的に評価します。
一方で、鍼灸では、痛みの出方や身体の反応、自律神経や回復力といった観点からアプローチすることがあります。

それぞれの良さをうまく組み合わせることで、患者さんに対してより幅広い治療の提案ができる可能性があります。

PRPと脂肪由来幹細胞治療

日本橋クリニックでは、PRPのフリーズドライや脂肪由来幹細胞治療にも取り組まれるとのことでした。

※PRPとは
患者さん自身の血液から血小板を多く含む成分を取り出し、痛みや炎症のある部位に投与する治療です。

※脂肪由来幹細胞治療とは
患者さん自身の脂肪から幹細胞を取り出し、培養したうえで治療に用いる再生医療の一つです。

岡田先生は、これまで膝の専門医として手術も含めた整形外科診療に長く関わってこられた先生です。
そのような先生が、再生医療や鍼灸も含めて治療を組み立てていくことは、とても意義のある取り組みだと思います。

特に膝の痛みや変形性膝関節症では、手術だけが選択肢ではありません。
もちろん、状態によっては手術が必要なケースもあります。
ただその前に、PRP、幹細胞治療、鍼灸、リハビリ、生活動作の見直しなど、組み合わせて考えられる選択肢もあります。

患者さんの状態に合わせて、どの治療をどの順番で行うかを考えることが大切です。

再生医療と鍼灸は、近い考え方を持っている

対談の中で印象的だったのは、再生医療と鍼灸は、どちらも身体が本来持っている回復力を助ける治療という点で、近い考え方を持っているのではないかという話です。

再生医療は、細胞や血液由来の成分を用いて、炎症を抑えたり、組織の修復環境を整えたりすることを目指します。

一方で、鍼灸も、痛みの軽減や身体の回復力を引き出すことを目的に行われます。
もちろん、作用の仕組みや医学的な位置づけは異なりますが、患者さんの身体が良い方向に向かうようにサポートするという意味では、共通する部分があります。

痛みを抑えること。
炎症を落ち着かせること。
身体の修復を助けること。
患者さんが動きやすい状態を作ること。

こうした目的に対して、再生医療と鍼灸をうまく組み合わせることで、より良い結果につながる可能性があるのではないかと感じました。

エビデンスを積み上げていくことの大切さ

もちろん、新しい治療の組み合わせを行ううえでは、単に「良さそう」という感覚だけではなく、実際にどのような変化があるのかを確認していくことも大切です。

岡田先生とも、再生医療と鍼灸を組み合わせた治療について、今後データを取っていくことが重要だという話になりました。

たとえば膝の痛みであれば、痛みの程度、動きやすさ、日常生活での変化などを継続的に評価していくことが考えられます。

患者さんにとっても、治療を選ぶ際に「どういう方に合いやすいのか」「どのような変化が期待できるのか」がわかりやすくなることは、とても大切です。

再生医療は、まだまだエビデンスを積み上げている途中の分野です。
一方で、鍼灸についても、痛みや身体機能に対する研究が少しずつ進んでいます。

今後、両方の良さを活かしながら、患者さんにとって意味のある治療として発展していくことを期待しています。

相談しやすい先生がいること

岡田先生は、非常に優しく、話しやすい先生です。
膝の診療や手術に関する経験も豊富で、スポーツにも理解があり、患者さんの状態に合わせて丁寧に話を聞いてくださる先生だと思います。

身体の痛みや不調があるとき、どこに相談すればよいのかわからない方は少なくありません。
整形外科に行くべきなのか、鍼灸を受けるべきなのか、再生医療を検討すべきなのか、迷うこともあると思います。

そのようなときに、複数の視点から相談できる場所があることは、患者さんにとって大きな安心につながるのではないでしょうか。

治療の選択肢が広がることの意味

今回、日本橋クリニックを見学させていただき、整形外科、鍼灸、再生医療が同じ方向を向いて患者さんを支える形は、とても興味深い取り組みだと感じました。

医療では、一つの治療だけで全てが解決するとは限りません。
薬、注射、手術、リハビリ、鍼灸、再生医療。
それぞれに役割があり、その方の状態に応じて組み合わせを考えることが大切です。

患者さんにとって大切なのは、どの治療が一番新しいかではなく、自分の状態に合っているかどうかです。

今回の日本橋クリニックの取り組みは、患者さんが自分に合った治療を考えるうえで、新しい選択肢の一つになるのではないかと思います。

お茶の水セルクリニックでも、今後も再生医療に関わる新しい取り組みや、患者さんに知っていただきたい情報を、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。

※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。

何かご不明な点等ございましたら、当院の公式サイトからお気軽にお問い合わせください。

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