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幹細胞の保管方法をご紹介します。

2021年10月01日(金)

こんにちは。お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。

この度、Youtubeとブログで改めて、再生医療について詳しく解説していくこととしました。

当企画では、皆様のご質問にお答えすることで、再生医療の適切な情報をお届けしたいと思っております。

今回は細胞の保管方法について、お伝えしたいと思います。

患者様からのご質問

 

先日患者さんから「お茶の水セルクリニックで使っている細胞は凍結してるものですか?」という質問をいただきました。

 

幹細胞治療の保管について

細胞を保管しておく方法は、大きく分けて2つあります。1つが生きた状態のまま保管すること、もう1つは液体窒素などを使って、凍らせて保管することです。

“液体窒素”

液化した窒素。沸点-195.82℃,沸点での密度は 0.808g/cm (沸点) 。おもに液体空気の分留によって製造される。化学的に不活性なので,低温実験に多用される。また,液体ヘリウムや液体水素など,より沸点の低い冷却剤を製造し保存する場合にも用いられる。密閉した部屋で多量に蒸発させると,酸欠事故を起す危険性がある。 (→窒素 )

コトバンク「ブリタニカ国際百科事典」より

 

細胞を凍結する利点・欠点

凍結させた細胞は、運搬する時には大変便利です。

もし、生きた状態で細胞を運搬しようとすると温度管理などが大変です。

 

しかし、凍らせたものを解凍してすぐに使うと、その中には元気のない細胞や死んでしまった細胞が入っています。その細胞たちを含めて関節に戻すと、痛みや刺激が出る原因となります。

 

一番元気な状態の細胞を利用しています

当クリニックでも、細胞を保管・運搬する場合は凍結しています。ただし、凍らせる前に細胞を増やして、ある程度途中まで培養された「中間体」を凍結し、保存をしています。

使う時にはその凍結したものからもう一度培養して増やし、一番元気な状態の細胞を使っております。

 

今回のまとめ

当クリニックでは、細胞は凍らせて保管・運搬しています。ただ、凍らせる前後に培養する事で元気な状態の細胞を確保します。

この元気な細胞を使って治療するのが大事であると考えます。

 


今日の内容は以下の動画でも見ることが可能です。何かご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

少しでも興味がある方は、当院公式サイトをご覧頂き、お気軽にお問い合わせ下さい。

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