【杉谷仁輝先生紹介】関節の痛みと“将来の体の弱り”を防ぐ取り組み
2025年09月29日(月)
こんにちは、お茶の水セルクリニックの杉谷仁輝です。
私は膝や股関節を中心に、関節の痛みの治療と「将来の体の弱り」を防ぐための取り組みを行っています。
日本整形外科学会に所属し、これまで変形性関節症やスポーツ障害など、幅広い診療を経験してきました。
治療で大切にしていること
診療で私が重視しているのは「過度な期待に流されず、科学的根拠に基づいた丁寧な説明」です。
まずは保存療法として
・リハビリで筋肉を強化する
・正しい姿勢や動作の工夫を取り入れる
・体重管理や生活習慣を整える
といった方法を基本に行います。
それでも改善が難しい場合には、手術や再生医療といった次の選択肢を患者さんと一緒に考えていきます。
どの治療を選ぶにしても「納得して安心できる」ことが最も大切だと考えています。
“フレイル”って何?
最近よく使われる「フレイル」という言葉は、聞き慣れない方も多いと思います。
フレイルとは「年齢を重ねることで体力や気力が少しずつ弱っていく状態」を指します。
例えば
・少しの段差でつまずきやすくなる
・外出が減って体力が落ちる
・筋力が低下して歩くスピードが遅くなる
こうした変化のことを医学的に「フレイル」と呼びます。
放っておくと介護が必要な状態につながることもあるため、早めの予防が大切です。
膝や股関節の痛みを放置すると、歩くのがつらくなり運動量が減ります。
すると筋肉や体力が低下し、さらに動けなくなるという悪循環に陥ります。
これがフレイルにつながる大きな要因です。
つまり、関節の痛みを改善することは「未来の自分の体の弱り」を防ぐための第一歩なのです。
身体に異常が出る前に当院に相談を
関節の痛みや体の衰えは「年齢のせいだから仕方ない」と思われがちですが、適切に対策を取れば改善や予防が可能です。大切なのは「今の自分に合った方法」を見つけ、無理なく続けていくことです。
このブログや動画を通じて、皆さんが日常生活で取り入れやすい工夫を分かりやすくお伝えしたいと思っています。
例えば
・膝の負担を軽くする座り方や立ち上がり方
・ご自宅でできる簡単な運動(例:足を伸ばしてブラブラさせる体操)
・食事や体重管理でできる予防のポイント
など、今日から実践できる内容を中心に発信しています。
膝や股関節の痛みから運動ができずに「最近体力が落ちてきたかも」と感じている方は、どうぞお気軽にご相談ください。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたら、当院の公式サイトからお気軽にお問い合わせください。
最新のお知らせ
- 2025/09/29
- 【杉谷仁輝先生紹介】関節の痛みと“将来の体の弱り”を防ぐ取り組み
- 2025/09/19
- 【寺尾院長が実践!心臓ドック体験記】「40代から考えたい!心臓ドックで分かる“未病”のリスク」
- 2025/08/04
- 整形外科医が語る“提案型”クリニックの考え方
- 2025/07/12
- 【幹細胞治療はいつ効果が出る?】膝関節の再生医療と経過の考え方
- 2025/04/25
- 【膝や股関節の痛みがつらい方へ】体重と関節痛の意外な関係と再生医療の可能性