幹細胞の点滴治療について
2026年02月26日(木)
こんにちは、お茶の水セルクリニックの寺尾です。
最近、幹細胞の点滴を受けていただく方がだいぶ増えてきました。
お茶の水セルクリニックでは、幹細胞点滴はもともと脊髄(背骨まわり)の疾患用として始まりました。
その後、慢性疼痛(3ヶ月以上続いている痛み)に対する治療法として実施してきましたが、少し前からはフレイル(介護の直前の状態)に対しても、幹細胞の点滴を使えるようになっています。
「これ以上悪化すると介護が必要になるかもしれないから、何とか踏みとどまりたい」というフレイルの状態に対しても、治療の選択肢として考えられるようになりました。
点滴で入れた幹細胞は、体の中でどう動くのか
点滴で幹細胞を入れると、もちろん血流に乗るので体をぐるっと回っていきます。
最初は肺のところに引っかかったり、引っかかりやすいところに行って、そこで少し留まるんですけど、しばらくすると幹細胞が変形して患部に移動していったりします。

幹細胞を点滴で入れることで、血流の豊富なところに関しては比較的いろいろなところをカバーできる、という特徴があります。
整形外科ですので、痛みや運動器に関する治療として使っているケースが多く、もちろんフレイルも含めて「しっかり筋肉をつけていきましょう」という意味合いも含めて、幹細胞の点滴を使っています。
実際に治療を受けていただくと、便利というと語弊があるかもしれませんが、いろいろな部分に効いてくれているように感じることがあります。
もちろん皆さんでそういう反応が出るというわけではないですし、それをメインに目標として治療しているわけではないのですが、目標の効果以外にも様々な効果の声を頂きます。
※効果には個人差があります
例えば、「歯槽膿漏が良くなった」、「検診で今まで引っかかっていたデータが今回は引っかからなくなった」、「今までのお薬を使わなくなりましたよ」といった報告をいただくこともあります。
もちろんメインの痛みが取れることが大事で、そのために受けていただきますが、痛みの対策として受けていったら、実は他にも良いことが起きたという話を結構よく聞くようになりました。
そういう点で言うと、点滴治療はすごく便利だと思います。
関節内注入との違いと、「点滴が効きやすいかも」というケース
関節の中に細胞を入れた時は、関節を包む関節包(かんせつほう)がすごく頑丈にできているので、関節包の外への影響はほとんど出ません。

なので、関節の周り(筋肉や腱など)の症状の場合は、もしかしたら点滴の方が効きやすいということもあるなと思っています。
準備・所要時間・受ける時の注意点
幹細胞点滴の準備は、普通の関節治療と同じように、少し脂肪をいただければ準備できますし、体の負担としてもそんなに差はありません。
点滴の時間は約1時間15分で、寝ていただければ大丈夫です。
例えば点滴の後に熱が出たり、怠くなったりすることもないので、受けていただく方からは「辛くないよ」と言っていただけています。

一方で、幹細胞点滴で注意が必要かなと思うのは、点滴を落とす時間と細胞の数です。
どうしても細胞の数が増えると、点滴は全身に回るものなので体の負担がちょっと多くなりやすい。
細胞の数をコントロールするのは大事です。
また、落とす時間が早すぎるとそれも体の負担になるので、ある程度以上の時間はしっかりかけた方がいいと思います。
その辺をしっかり対応していければ、体の負担もちゃんとコントロールできますし、いろんな良い作用もプラスで期待ができる治療法なので、幹細胞の点滴はすごく良いなと思っています。
年齢と幹細胞点滴の考え方
特に、ある程度年齢が高くなってくると、もともと体の中にある幹細胞の数は下がっていってしまいます。
幹細胞の数が下がったことで、いろんな病気が出てきてしまったり、いわゆる老化に伴う症状みたいなのが出てきたりします。
それを補充するという意味でも、幹細胞点滴を受けることで体の中の幹細胞数を増やしてあげて、体の機能を維持するということが目指せるはずなので、うまく利用していただけたらなと思います。
もちろんベースは、脊髄の病気・慢性疼痛・フレイル
そういったものに対する治療というのがメインです。
そういった病態がない方は受けていただけない、というのが前提としてありますが、
「痛みもあって、こういうのも困っていて」という場合は、ぜひ幹細胞の点滴をご検討いただけたらなと思います。
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
何かご不明な点等ございましたら、当院の公式サイトからお気軽にお問い合わせください。
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