ぶらぶら体操の効果について
2022年02月25日(金)
こんにちは、お茶の水セルクリニック院長の寺尾です。
当院に来院される方には、ぶらぶら体操をオススメしています。
ぶらぶら体操というのは、椅子に座った状態で脚をぶらぶら動かします。例えば、踵を上げ下げする、いわゆる貧乏ゆすりの動きをします。
または、または膝を離して戻すといった動きをします。
上記の様な動きをすると、股関節の痛みに対して有効です。
この様な簡単にできる体操が、ぶらぶら体操の動きの例になります。
ぶらぶら体操2週間やった結果
当院に関節の痛みで来院された方に、ぶらぶら体操を2週間してもらったところ、痛みの度合いが60%も軽減しました。
この体操だけでも、痛みをコントロールする事ができました。
また、ぶらぶら体操をするだけで、軟骨が厚くなるという論文の発表があります。
なぜ、ぶらぶら体操がいいのかは、研究段階のなので正確には断定はできません。
ぶらぶら体操が効果的な理由
私自身の考え方では、変形をしている関節には隙間がありません。
隙間がないという事は、新しい細胞・組織ができる余地がなくなってしまいます。
例えていえば、家を建てたいのに、機材を搬入する道路がなくなっている状況です。
そこで、ぶらぶら体操をする事で、関節が引っ張られて隙間ができます。隙間ができる事で、関節を修復させる為に必要な材料を搬入する事ができます。
まずは関節の隙間を作るために、体操をしてもらう事が大切です。
また、関節を動かして軽い摩擦を加える事も、関節内部の修復に役立ちます。
私の同僚が研究した結果では、摩擦を加えた方が軟骨ができやすいという報告もありました。
恐らく、摩擦を起こす事で、軟骨を作る細胞達に刺激が入るのだと思われます。
今回のまとめ
この様な色々な作用が関節内部に起こります。
その結果として、痛みが減っていくのだと考えられます。
簡単にできる体操なので、是非ぶらぶら体操をやってみて下さい。
過去に紹介した体操の動画はこちらから視聴できます。
膝関節の痛みの方は→お茶セル体操
股関節の痛みの方は→お茶セル体操第2
※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。
関節の痛みがある方は当院公式サイトをご覧頂き
お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせ下さい。
最新のお知らせ
- 2024/11/06
- 院内に飾っているイラスト「宮下あきら先生の魁!!男塾」の紹介
- 2024/10/08
- 【骨粗鬆症と骨折】Dr佐藤ブログ
- 2024/08/26
- お茶の水セルクリニック外来担当ドクター~有野 裕介先生の紹介~
- 2024/08/08
- 脂肪由来幹細胞を使った治療で使う細胞培養に必要な採取脂肪量の変遷
- 2024/08/03
- 幹細胞点滴治療の弱点とは?慢性疼痛・脊髄損傷・フレイルに対しての治療法