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テニスで人生を豊かに!プロが教える「長く楽しく続けるための身体作り」とコミュニティの魅力(プロテニスプレーヤー小村拓也選手後編)

2026年05月01日(金)

こんにちは、お茶の水セルクリニックの寺尾です。
前回の続きとして、今回は「テニスを続けている人は寿命が延びると言われている」という話を、もう少し生活の中での実感に落とし込みながら整理します。
筋力や心肺機能のような身体面のメリットは想像しやすい一方で、実は同じくらい大切なのが「人との関わりが自然に生まれること」で、ここがフレイル予防の観点ではかなり効いてきます。

前回のブログ

【対談】プロテニスプレーヤー小村拓也選手が語る、肩の痛みと幹細胞治療。怪我を乗り越え世界で活躍する秘訣とは?(前編)

フレイルは「筋力低下」だけで説明できない

フレイルという言葉を聞くと、多くの方が「筋肉が落ちる」「歩くのが大変になる」といった身体機能の低下をイメージしますし、それはもちろん大事な視点です。
ただ実際には、フレイルは体だけの問題ではなく、生活習慣や心理面、そして社会的なつながりまで含めた“全体のバランス”が崩れたときに進みやすい、という捉え方が現実的です。

特に見落とされやすいのが、外に出る機会や人と会う機会が減ることです。
「会う理由がない」→「出かけない」→「動かない」→「体力が落ちる」という流れはとても起こりやすく、気づいたときには生活の幅が狭くなっている、というケースも珍しくありません。
だからこそ、単に運動を頑張るというより、“運動が続く環境”を先に作るほうが、結果として身体も保ちやすいという考え方になります。

テニスが続きやすいのは「人と場」がセットになっているから

テニスの強みは、運動としての内容そのものに加えて、続けるための「場」が最初から用意されやすいところにあります。
レッスンにはグループもプライベートもありますし、試合や練習会のように「集まって打つ」文化もあるので、目的や性格に合わせて関わり方を選びやすいのが特徴です。

たとえば4〜5人で集まって打ち合う練習会のような場があると、運動のためにわざわざ気合いを入れるというより「今日はあの人たちと軽く打ってこよう」というノリで外出の理由が作れます。
最近はSNSで「一緒にテニスしてくれる人募集」のような動きも増えていて、初対面でも“共通の目的”がある分、会話のハードルが下がるのも現代的なメリットです。

「一人だと続かない」という人ほど、運動そのものよりも、続けられる仕組みのほうが大事になってくるので、テニスのように自然にコミュニティが生まれやすい種目は相性が良いと思います。

小村選手の海外イベントでも大事にしているのは「まず整える」こと

小村選手は海外でもイベントを開催していて、中心はもちろんテニスですが、前半のウォーミングアップにしっかり時間を取る設計にしています。
参加者としては「早くボールを打ちたい」と思うのが自然ですし、実際そういう反応も出やすいのですが、フォームを整えてケガのリスクを減らし、結果的に上達につなげるには、体の使い方を整える時間が欠かせません。
そのため、最初から打つのではなく、体の動かし方にフォーカスした流れで始めて、そこからボールへ移っていく形にしています。

もう一つ、最近増えているのが「旅行のついでにテニスを習う」という動きです。
海外から日本に旅行で来た方が「プライベートレッスンを受けたい」と問い合わせるケースもあり、旅の中に“学び”や“体験”が入ることで、思い出として残りやすいのだと思います。

旅行先で体を動かすこと自体が良い刺激になりますし、帰ってからも「また続けよう」という気持ちにつながりやすいので、運動の入口としてはかなり自然です。
SNSでフォームや雰囲気を見て「この人に習ってみたい」と思ったタイミングで連絡する、という導線も今の時代らしく、始めるハードルを下げている要素になっています。

テニスは「動く」と「つながる」を同時に作りやすい

テニスの価値は、運動として体力を上げるだけでは終わりません。
人と会う理由ができ、外に出る理由ができ、その結果として動く習慣が残りやすくなるので、フレイル予防の視点で見ると“続く設計”を作りやすいスポーツの一つだと捉えられます。

もし「運動を始めたいけど、一人だとどうしても続かない」という感覚があるなら、最初から人と関われる形を選ぶのは現実的な戦略です。
その選択肢の一つとして、テニスを生活の中に置いてみるのは、健康にとってとてもいい事だと思います。

当院では、患部を治して終わりではなく、健康的で健やかに日常を送れることを大切にしています。
痛みが落ち着いたあとも「また同じ状態に戻らないために何を整えるべきか」を一緒に確認し、生活の中で無理なく続けられる選択肢をご提案します。
何かお悩みがありましたら、当院までお気軽にご連絡ください。

※今回の内容は以下の動画でも見ることが可能です。

何かご不明な点等ございましたら、当院の公式サイトからお気軽にお問い合わせください。

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