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【人工膝関節の選択肢】ーDr山神のブログ

2020年08月21日(金)

こんにちは。木曜日の診療を担当しております山神です。

 

 

普段は東大病院整形外科で、膝関節の疾患や外傷を専門に診療にあたっています。

 

 

 

当院を受診される方の中には、変形性膝関節症と診断を受け、人工関節手術をおすすめされて悩んでらっしゃる方も多いと思います。

 

 

人工膝関節と一言にいっても、現在では多くの種類のインプラントが手術に用いられるようになりました。

 

 

以前は、人工膝関節「全置換術」といって、手術の際には傷んでいる場所にかかわらず、膝関節の全体をインプラントに置き換える手術が主流でした。

 

 

そのため、膝関節の中の大切な靱帯(=前十字靭帯)も失われてしまい、膝関節の本来の動きが損なわれて患者さんの満足度低下につながるとも言われています。

 

 

最近では、同じ「全置換術」でも十字靱帯を温存できるインプラントや、膝の本来の動きを再現するように設計されたインプラントが登場し、手術に用いられるようになってきました。

 

 

また部分的な変形に対して、傷んでいるところのみを置換する「部分置換術」も行われるようになっています。

 

 

これらのインプラントや技術の進歩によって、以前よりも選択肢が広がり、術後の患者さんの満足度も改善することが期待されています。

 

 

ただし靱帯温存型インプラントや部分置換術は誰にでも適応できる術式ではないため、膝関節専門医の詳細な評価のもと、患者さんにあった適切な選択をすることが重要です。

 

当院で行っている幹細胞治療やPRP療法のほか、人工関節手術も含めて治療法の選択にお悩みの方がいらっしゃれば、ご遠慮なくカウンセリングに来ていただければと思います。

 

このブログでもいろいろとご紹介できればと思います。

 

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