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【整形外科の健診・検診】—院長のブログ

2020年11月11日(水)

先日、患者さんから「整形外科の健診や検診があればいいのに」という意見をいただきました。

確かに、健康診断(健診)や内科的な病気に関する検診は広く行われていますが、

整形外科領域での健診や検診はあまり行われていません。

学校健診として運動器検診が行われるようになってきましたが、成人に対する運動器健診・検診は、

ほとんど実施されていないと思います。

 

以前に、ダイナミックスポーツ医科学研究所が開催していた企業向けの「腰痛検診」の手伝いを

していたことがありました。

「腰痛検診」では、医学的な検査だけでなく、生活習慣や運動習慣についても評価を行い、

腰痛が出ないようにするための方法についての指導をトレーナー等が行っていました。

その結果、腰痛の発症率が低下したと聞いています。

 

整形外科が扱う運動器(筋肉、関節、腱、靱帯等)の病気は、正しくトレーニングや

リハビリテーション(理学療法)を行うことで症状が改善することが多いと言われています。

逆に、どんなに良い薬を使ったり手術を行ったとしても、トレーニングやリハビリテーションが

不十分であると治療効果が出ないこともあります。

また、体の別の部分が影響を及ぼすことがあるため、全身を評価する必要があるとも言われています。

例えば、膝が痛い時、膝の変形や炎症が痛みの元になります。

ですが、その変形や炎症の原因が体の使い方に由来することが多いです。

そのため、骨盤や背骨の使い方を良くすることで膝の痛みが改善することもあるのです。

 

一般的な整形外科の外来では、多くの患者さんが受診しているため、多角的に評価することが

難しいのが実状です。

その点で言っても、整形外科の健診や検診を行うことは有意義だと思いました。

当院では、まだ健診や検診は行えていません。

ですが、1時間枠で診察を行っているため、ゆっくりと話をうかがい、運動器の状態評価を

行うことができます。

検査についても必要に合わせて血液検査を行うことができますし、MRI等の手配をすることも可能です。

先ずは、現在困っている症状の原因についての詳細を調べてみませんか。

その上で、再生医療による治療がベストであれば、再生医療の提案をしたいと思います。

勿論、他の治療がベストの場合、例えば人工関節置換術や骨切り術、関節鏡手術などがベストの場合は、

その治療法をご提案致します。

だし、当院では大きな手術を行うことができません。

手術が行える病院の紹介について、ご希望があれば東京大学医学部附属病院等をご紹介させていただきます。

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