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【第93回 日本整形外科学会学術総会で聴講した講演について】ーDr寺尾の学会レポート

2020年07月09日(木)

こんにちは!院長の寺尾です。

 

 

COVID-19の影響で、多くの学会が中止や延期になりました。

日本整形外科学会も延期の上、Web上での開催になりました。

 

 

日本整形外科学会は、ほとんどの整形外科医が所属している学会で、

整形外科の中では一番大きな学術総会です。

学術総会では最新の研究について発表が行われると同時に、新しい治療技術なども知ることができます。

そのため、中止になってしまうと、新しい情報を得るための貴重な機会が失われてしまいます。

本来は福岡で開催される予定でしたが、今回はWeb上のみでの開催となりました。

 

 

今まで、Web開催を行ったことはなかったので、主幹である東京慈恵会医科大学の先生方は、とても苦労をされたことと思います。

その苦労のお陰で、今回も新しい知識を得ることができました。

ここでは、私が興味を持った内容について、少しご紹介したいと思います。

 

 

 

①特別講演

「AIがもたらす人間と社会の未来 -先端的な生命科学を巡る倫理的課題―」

   新井紀子先生(国立情報学研究所)

 

本学術総会でも、AIに関連した演題が増えたように思います。

AIは医療でも活用されるようになりました。

画像分析だけでなく診断の補助としても役に立ってくれそうです。

新井紀子先生は数学を専門にしている方です。

「東ロボくん」というAIで東大の入試を解くことができるかという研究をおこなったり、「AI vs.教科書が読めない子どもたち」という本も書かれたりしており、ご存じの方も多いかもしれません。

 

この講演では、実際のAIについての話だけでなく、読解力についても話をされていました。

読解力は人によって差があるため、同じ文章を読んでも誤解する可能性があるとのことでした。

コミュニケーション上で誤解が生じると、医療事故につながる可能性があります。

読解力に差があると意識してコミュニケーションを取ることが重要であると痛感しました。

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