【PRP療法とAPS療法の違い】ースタッフブログー
2020年10月10日(土)
こんにちは。看護師の寺本です。
先日寺尾院長より、PRPに関してのブログを記載しました。みなさん読んで頂けたでしょうか? →【PRP作成デバイスの違い】ーDr寺尾のブログー
当院でPRP療法希望される患者様から、PRP療法とAPS療法は何が違うのか?という質問をよくされます。
今回はPRP療法とAPS療法の違いについて、もう一度説明したいと思います。
PRPとは
PRPとは多血小板血漿の英語表記であるPlatelet Rich Plasmaの頭文字を取った略語です。
血液中の血小板を濃縮した液体と思っていただくと分かりやすいかもしれません。
血小板の働きとして出血を止める作用が有名ですが、実は、組織修復のメカニズムをスタートさせる働きも持っています。
血小板の中に含まれるサイトカイン等が周囲に働きかけをして細胞を呼び寄せたりすることで修復のメカニズムが働くようになります。
PRP療法とは?
ご自身の血液を専用の遠心分離機にかけ、血小板を濃縮した血漿(PRP)を患部に注入することで、炎症を抑える効果や損傷した組織の修復を促すことを目的とした治療です。
PRP内の血小板に含まれる様々な成長因子が機能を発揮することで損傷した組織の再生(修復)および疼痛の改善が期待できます。
⇚これが完成したPRPです!
APSとは?
APSとは自己たんぱく質溶液の英語表記であるAutologous Protein Solutionの頭文字を取った略語です。
PRPをさらに遠心分離・特殊加工をして、炎症を抑える働きをするタンパク質と、軟骨を守る成長因子を高濃度に抽出したものです。
APS療法とは?
PRPをさらに遠心分離・特殊加工をしてタンパク質や成長因子を高濃度に抽出した血液成分を投与していきます。次世代PRPとも呼ばれており、関節に特化しています。
PRP療法・APS療法ともに、患者様ご自身の血液成分だけを用いた治療のため免疫反応が起きにくく、安全性が高いです。当院では診察後、同日の治療が可能です。
PRP療法・APS療法の流れについては次回説明したいと思います。
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